登山者情報1,328号

【2010年03月20日/五頭山系金鉢山/長谷川芳幸調査】

 昨年と同じく、赤谷側の中々山から登りました。(最短は、阿賀野市折居から、その他は、剣龍峡からや松平山からの残雪ルートが有ります。)
 中条のHさんと、内ノ倉ダム入り口付近の県道で待ち合わせる。林道新発田南部線が、取り付きの近くまで除雪されていたので車を乗り入れる。(昨年は、殆ど雪が消えていました。)昨年と違い、車を止めた付近はまだ1m以上の雪が有りました。
 7:00曇り空の中々山、除雪終点を歩き始める。気温が高いので雪は、ぬかるが尾根に最初は雪がない事を考えツボ足で行く。7:05荒川山登山道(林道南部線の反対側の起点付近の、剣龍峡から数年前に荒川山を周回する登山道が開かれました)の穴マクリに出る尾根に取り付く。昨年は、雪が無く藪尾根に悩まされたが、今年は割と直ぐに残雪が現れたので、昨年よりは多少楽をさせて貰ったが、それでも椿藪・藤藪など悩まされた)風は、多少有るが寒さを感じない心地よい風である。しかし、予報と違い晴れてこないが視界は良好。
 9:15荒川山登山道・穴マクリ分岐に出る。ここから荒川山までは、夏道なので藪に悩まされずに歩けた。ただ、雪の具合で、多少苦労した所もありました。雪の消えた登山道脇には、蕗の薹も出ていました。
 9:40杉林のなかの荒川山山頂。休憩を少し取る。雪に、登山者の足跡が剣龍峡から登り金鉢山方向に続いている。(剣龍峡から登った、Kさん達3人の足跡でした。
 下部の腐れ雪で荒川山まで2時間20分掛かったとか)次の、ピークを過ぎた辺りで最後尾を歩いていた、Mさんに追い付く。そして、左から中々山から来るもう一つの尾根と合流(下山に使った尾根)、残雪で藪も埋まりその上、新雪もさほどなく締まって沈まないので、ツボ足のままである。尾根の広い部分を過ぎ金鉢山手前の急登は、先日に降った新雪のおかげで比較的登りやすい。クラストしていると、距離は短いが気を付けて登らなければ、いけない箇所である。ブナに巻かれたSさんのテープを過ぎ、間もなく山頂である。
 10:35金鉢山山頂(888m北峰・国土地理院の地図では、こちらが金鉢山・三角点)。飯豊のパイオニア藤島玄著「越後の山旅」(絶版)によると、こちらは折居山で、南峰890mを金鉢山としている。新潟市方向から見ると五頭山系の一番左端の北端に三角形の綺麗な形のピークを見付けられるが、それが南峰890m峰である。なお「越後の山旅」に依ると五頭・松平山(一等三角点)から金鉢山〜折居に登山道の破線があるが、現在は廃道で今の時期の残雪を利用して登るか、荒川山までの夏道を利用して藪漕ぎする。
 期待ししていた、飯豊・二王子の眺望は外れ。その上、風があるし曇り空で思ったほど暖かくないので記念写真を撮って直ぐに風の当たらない所まで降る。10:50〜12:50Sさんの、テープ目印脇で休む事にする。今日は、風がなければさほど寒くもない。(持っている、温度計は8度をさしている。)久し振りに、ノンビリとした昼食休憩を5人で取る。その間、全く人は来ませんでした。
 12:50下山開始。尾根の広い部分を過ぎに狭くなって、13:20荒川山手前の中々山に降りる尾根分岐でKさん達と別れる。昨年分岐に付けた、中条のHさんのリボンは雪からかろうじて出ていました。昨年は、全く分岐付近は雪が無かったが今年はさすがに多い。雪が有るおかげで、昨年より楽に尾根を降る事が出来ました。ただ、藤の藪は昨年同様に参りました。また、天候も回復して二王子は降るにしたがい綺麗に見えるようになりました。尾根のブナには、熊の爪跡が何カ所ありました。
 尾根下部で、確かこの辺と尾根から離れると、15:15少し早く降りすぎたみたいで、林道のない地点に出てしまい。沢を2回ほど徒渉する事になりました。そして、渡り損ねて長靴は水没してしまいました。尾根をちゃんと降りて、橋のたもと付近に降りれば林道があり、徒渉は有りません。
 15:25正しい尾根取り付きの橋。15:45車。すっかり青空になり二王子が輝いて見えました。今回は、中々山から稜線に突き上げる2本の尾根を使い登りと降りを別ルートにしました。

中々山から荒川山登山道穴マクリを目指して尾根に取り付く
穴マクリを目指し残雪の尾根を登る
尾根から金鉢山を望む
荒川山登山道穴マクリ
荒川山々頂
金鉢山々頂手前のブナに巻かれたSさんのテープ
山頂手前の急登を登る
山頂(北峰)から南峰奥に五頭山
山頂(北峰)から南峰(890m峰)
金鉢山から二王子・飯豊連峰方面
金鉢山から内ノ倉ダムを望む
荒川山手前から中々山に降る尾根分岐
下山尾根と二王子・飯豊方面
カモシカの足跡
下山尾根途中の熊の爪跡
尾根から早く離れすぎ道のない沢に出た
正しい尾根取り付きはこの橋を渡った所
上り口目印の林道は冬季閉鎖中
すっかり晴れ上がり見えるようになった二王子岳
霧氷と飯豊
金鉢山から月岡温泉
金鉢山から大日岳アップ
金鉢山から二王子岳アップ
金鉢山から飯豊・二王子
金鉢山から飯豊連峰
金鉢山から飯豊全景
金鉢山から北股岳
金鉢山から本山方向
霧氷と大日・本山・北股
参考に昨年の金鉢からの飯豊・二王子などの眺望も添付しました。