登山者情報1,335号

【2010年04月18日/黒手の峰/長谷川芳幸調査】

 天気予報に期待して、杁差の展望台・黒手の峰827mへ胎内側から中条(現胎内市)のHさん、新潟のHさんと3人で行ってきました。
 6時前、胎内第二発電所脇に現在冬季閉鎖中のゲートが有るので、車を止めて除雪の済んだ?雪のない車道をブナ平橋目指して進む。ブナ平橋手前で、旧道に入る。雪が残っている、歩きにくい。
 6:45分に第二発電所〜一本松に至る尾根の476m地点付近を目指して支尾根に取り付く。登り口脇の沢に雪が有るくらいで後は、殆ど雪の無い鉈目ありの椿などの藪尾根をひたすら上を目指して登る。(予定では、もう少し雪を使えるつもりでいたのだが…。)
 7:20476m付近に出る。見晴らしの良い所まで、行き休憩。登り始めたブナ平橋や風倉の隧道手脇に除雪車が停まっているのが見える。天気は、相変わらず曇り空である。休憩地点から短い岩場を慎重に降り、再び一本松に向けて椿などの藪を登る。一本松少し手前でようやく雪が使えるようになる。少し離れた所で、毛の生え替わり始めた兎が走っていくのが見えた。それにしても、先週に中条のHさんが来た時は、もっと沢山雪が有ったとの事だが雪解けが進んでいるようである。
 8:15標高815m一本松。天気は、晴れ間ものぞき始める。寒いので、いくらも休憩を取らずに小川の頭に向けて日も射し始めた斜面を降り始める。帰りに登るのがイヤなくらい降る。雪が、完全に使えないので藪と雪を行ったり来たりである。
 9:00小川の頭。(ここから右に行けば、鳥坂峰〜大樽山〜アゴク峰〜鉾立へと続く尾根である。)杁差岳山頂は、雲の中である。黒手の峰ので眺望を期待して左へ藪尾根を小川の頭から降って黒手の峰を目指す。黒手の峰手前で再びブナ林となる。飯豊・杁差に至る大熊ルートに、その昔有った杁差金山からこの尾根を人の背で越えて金鉱石が運ばれたと言うが昔の人は凄い物である。
 9:25黒手の峰827mに着くが、杁差岳山頂は雲の中である。手持ちの温度計では、3.5度で寒い。一休憩して、昼食は一本松で取る事にして9:40黒手の峰を後にする。雪が舞い始める。杁差が全く見えなくなる。10:10小川の頭。雪雲が通り過ぎたか、曇り空に戻り再び杁差が見えるが山頂は、相変わらず雲の中である。
 11:20一本松。風の弱い窪地に降りて昼食を始める。曇り空であったが暫くすると、雪が降り始めてくる。そして、雨に変わり始めたので撤収して牟礼経由で降りる事にして片付け始める。しかし、手がかじかんで参る。
 12:00下山開始。雨もあがった。牟礼に向かう、ブナの木の目印の切り付けをそのまま通過して(一本松・オカツラの台地の北西に有る牟礼に向かう目印で、これより通常はやや左に降るようにする)中条のHさんが熊の痕跡を見せると言って、牟礼に行く尾根から少し右にずれた持倉方面の尾根を降る。ブナの木に多数、熊の爪跡。残念ながら本物には、出会えなかった!雨も再び降り始める。牟礼に向かう尾根に乗るため、雪の斜面をトラバース。牟礼に向かう尾根に乗ってから少し降ると、雪が使えなくなるし藪が雨で濡れているので、体が濡れて足取りが重くなる。向かう牟礼の山頂は、ガスに隠れてしまった。
 14:45牟礼・ガッコ沢右岸尾根分岐。天気も悪いし、思った以上に雪が殆ど使えず時間も掛かったので、牟礼へ行かずに、左に曲がりガッコ沢右岸尾根を降り始める。少し行くと、白花のイワウチワがあった。それにしても雪は全くなく、ひたすら鉈目ありの笹などの藪尾根を降る。
 尾根取り付き直前で、桜の花に出会う。写真を撮り最後の一下り。車道に出た。橋を渡り、15:45車に着く。行く時、撮り忘れたゲートの写真を撮って帰宅の途につきました。

今回のコース (H氏提供)
第2発電所ゲート
ブナ平橋手前で旧道に入ります
476m地点に向けて尾根に取り付きます
藪尾根を登る
岩場を降りました
なかなか雪が拾えません
一本松手前でようやく雪に乗りました
一本松
一本松・小川の頭鞍部に向けて降ります
一本松・小川の頭最低鞍部付近から黒手の峰
黒手の峰から大境山方向
枯松山方向
杁差岳方向
鳥坂峰方向
小川の頭・一本松鞍部から一本松
一本松窪地で昼食休憩
一本松から牟礼に向かう目印の切り付け
持倉方面に降る尾根の途中の熊の爪痕
一本松・牟礼間尾根より一本松方向の藪
牟礼ガッコ沢尾根分岐より一本松方向の藪
白花イワウチワ
牟礼ガッコ沢尾根分岐より牟礼方向
桜と降りてきた尾根
ガッコ沢右岸取り付き