登山者情報1,339号

【2010年05月15日/二王子岳/長谷川芳幸調査】

 6時過ぎに神社に着く。車は、2台のみ天気は曇り空である。6:25準備を整えHさんと八重桜が満開の神社を歩き始める。半月ほど来ない内にすっかり新緑になった。
 一本杉で、いつもの通り写真を撮る。一王子方向もすっかり新緑である。しかし、五頭方向を見ると五頭は雲の中である。登山道には、雪は無く夏道である。2合目の水場、昨日の雨か雪解けのせいで水量を増している。小鳥たちの恋のさえずりが新緑の森に響く。
 7:10一王子。小屋の周りの山桜が咲き始めている。一休みして、登り始める。登山道は、雪になる。この後は、夏道になったり雪に乗ったりの繰り返しである。登山道付近の木々も芽吹きが、始まっており綺麗である。4合目の急登は、登らず脇の沢の中を登る。
 7:50独標。パンザは、完全に根元まで出ているが、周りの積雪は20〜30cm位である。山頂方向は、雲の中である。後続は、ビデオを撮りながら、ゆっくり歩いているが全く追い付いてこない。
 六合目を過ぎて、後ろを振り向くと後方に雲の固まりが見えるが風がないので、ゆっくりと迫ってくる。山頂方向は、見えるようになってきた。いつもの通り、Hさんの後を追って登る。先日の、寒さで降った新雪が出始める。周りの、木々にも霧氷が付いている。しかし、気温が上がり始めているので落ちる音がしている。
 8:40油こぼし(7合目)。看板は、雪が消えて出ていました。木々に付いた雪が丁度、下界で見頃を迎えた藤の房のように見える物がある。新雪は、20〜30cm位有りました。高度を上げるに従い、季節はずれの重い雪のせいでペースがやや落ちる。しかし、一面の白い世界は晴れたら素晴らしいと思うが、実際は曇っている。もっとも視界は、良好なので助かる。
 9:20山頂着。相変わらず、くもりで風は殆ど無い。ややガスリ気味になる。飯豊方向は、もちろんの事であるが二本木山も見えない。写真を撮り、小屋に入る。小屋内の温度計は、0度である。珈琲などをゆっくりと飲みながら休憩を取る。暫くすると一名、小屋に入ってくる。
 10時頃に小屋の外に出ると、天気がやや快復しているし、小屋の中より暖かい。二本木山は、しっかり見えるようになり、飯豊も下の方が見えてきている。外で、2名が休んでいました。
 10:05下山を開始する。降り始めると、登ってくる下越山岳会の人など顔見知りと沢山すれ違う。飯豊は、見えますかと聞かれるが降り始める時まで見えなかったと伝える。中には、仙台から来たパーティーもいました。登山道脇に、スキーがデポしてありました。Hさんと山頂裏側で遊ぶには、いいが、下山には使えそうにないねと話しをしながら更に降る。さらに、沢山の人とすれ違う。すっかり、踏み固められたいい道が出来ていました。我々は、ズボズボ埋まりながら登ったのですが遅く登った方が楽だったかな?
 10:30油こぼし(7合目)ややガスリ始めてくる。降り終えると、全く山頂方向が見えなくなる。しかし、下界は見え始めてくる。天気予報では、午後から良くなると言ったので期待して登った人が多いようである。朝は、あまり気にならなっかったブヨがいる。そろそろ、蚊取り線香の季節になったようである。次回から、持ってこようと思う。更に、降ると泊まりのパーティーが重い荷を背負って登ってる。
 11:30一王子水場。ミズバショウの具合を見に行きました。残雪が多いので、やっと雪が消えて、まだ黄色い葉のミズバショウも有りまだまだ見頃です。その上、雪には「?の爪跡と糞」が有りました。Hさんと、猿ではなさそうだし…。写真などを撮り、登山道に戻りもう登ってこないだろうと話しながら降りていると、更に日帰りの人が登ってきました。登る時見えなかった、一本杉からの五頭は見えるようになっていました。
 12:10神社。車は、朝とは違い満車状態でした。家に戻る途中の車窓から、ほぼ二王子の全景が見えていたので、飯豊も遅く登った人は見えたかと思います。夕方には、下界から新雪で白くなった飯豊の稜線が見えました。

二王子神社
一本杉から一王子方向
一王子小屋
一王子小屋脇の桜
四合目脇の沢を登る
独標バンザ
六合目と七合目中間付近から山頂小屋方向
六合目と七合目中間付近から油コボシ方向
七合目下ポールから油コボシ
七合目
七合目付近の新雪
凍り付いたマンサク
八合目、お花畑付近から山頂方向
九合目付近
九合目
九合目から山頂方向
二王子山頂小屋
二王子岳山頂
山頂小屋、温度0℃
晴れてきた山頂
油コボシ上から登ってくる登山者
油コボシしたから、すっかりガスった
一王子小屋付近の新緑
水場のミズバショウは雪が消えたばかりで葉がまだ黄色い
水場のミズバショウ
水場の雪の?の爪跡
水場の?の糞
一本杉から新緑と五頭