登山者情報1,341号

【2010年5月22日/倉手山/井上邦彦】

 昨日夕方に大淵から天狗平までの交通規制が解除され、一般車も通行可能となった。天候も良いので、のんびりと倉手山に登ってみることとした。倉手山登山口の駐車場に着くと、既に沢山の車があり、数パーティが出発の準備をしていた。
 09:16登山口で記念写真を撮って歩き出す。始めは階段なので歩幅がきつい。急斜面で風はなく気温も高い。汗が滴り落ちる。相次いで出発したパーティと同じような速度で登る。
 オオイワカガミ・アヅマシャクナゲ・ムラサキヤシオ・ユキツバキ・タムシバ・エゾユズリハ・ヤマツツジが道脇に咲いている。
 09:46-55展望台で休憩とする。目の前の倉手山が大きく見える。気温はさらに上昇しているようだ。傾斜がゆるくなった所で道がぬかるんでいた。左から大きな尾根を合わせると、木々が低くなり、展望が開ける。大境山と枯松峰が印象的だ。さらに登ると、杁差岳・朝日連峰が見えてきた。左手には残雪と新緑のブナが眩い。
 雪を踏み、10:20分岐を通過する。正面に聳える倉手山の登山道は数箇所残雪があり、その上を歩いている登山者が見えた。また登山道の周囲は白いタムシバが連なっている。
 鞍部に向かうが、足元はアヅマシャクナゲが盛りである。倉手山には何度も登っているが、これほどシャクナゲが咲いているのは始めてである。
 10:38-44残雪の手前で休憩を取る。タムシバ・シャクナゲ・ムラサキヤシオは今が盛りと咲き競っている。残雪の脇にはマンサク・カタクリ・イワウチも咲いている。
 最初の残雪は難なく過ぎたが、二つ目の残雪は柴を掴んで登る。後は最後の急坂に喘ぐのだが、下ってくる登山者とすれ違う。急坂を上りきると雪原になり、その向こうに三角点と飯豊連峰が広がっていた。
 11:09倉手山々頂は大勢の登山者で賑わっていた。適当な所にシートを敷き、ラーメンを作り、コーヒーをいれ、心行くまで雄大な景観を楽しんだ。それにしても暑く、日陰がないのが恨めしい。背後の雪の上で寝そべっているパーティもいた。天狗平に下る方向を見てみると、尾根上は雪で覆われていた。慣れていないと、どのように下ったらよいか分からないかもしれない。
 12:13下山を開始する。12:39分岐、13:00-05展望台、登りと異なり快調に下るが、それにしても急坂である。13:30駐車場に到着し、梅花皮荘で温泉に浸かり、マタギの館で蕎麦をつまみにビールを飲み、満喫気分で帰宅した。

倉手山登山口 ギフチョウが飛び回っていた
ユキグニミツバツツジ
コバノトネリコ(アオダモ)
分岐手前、残雪と新緑
大境山
枯松峰
タムシバ
展望を楽しむ 分岐直下で残雪を踏む
アヅマシャクナゲ
分岐にて
倉手山への登山道
杁差岳
振り向くと朝日連峰が見えました
朝日連峰拡大
手前右端は西俣ノ峰
倉手山々頂!
山頂からのパノラマ
ダイグラ尾根と飯豊山
石転ビ沢
梅花皮小屋と登山者(小屋直下に1名、画像下部に2名)
梶川尾根、滝見場は雪
丸森尾根、夫婦清水は雪に覆われている
これから下山します 登りもきついですが、降りもきついです