登山者情報1,342号

【2010年05月23日/蒜場山/長谷川芳幸調査】

 朝起きると、曇り空で風があるが、予報は夕方まで持ちそうとの事。6時過ぎに、俎倉登山口の琴沢ゲート前に着く。車は、5・6台停まっている。丁度、山菜採りの格好をした2人連れが俎倉に向かい歩き始めていきました。
 聞いていた通りゲートは閉まっている。道路脇の駐車スペースに、車を止めて準備をする。歩き始めようとすると、茨城から来た車が停まった。聞くと、4人で蒜場に登ると言われたので、車道歩き30〜40分、ゆっくり歩くと1時間くらいで登山口に着くと話しをして先に出る。(結局、車道歩きを嫌ったか、登山口が分からず?来ませんでした。)
 6:35歩き始める。車道は、既に落石や木など冬の間に、道路に落ちてきた障害物はきれいに取り除かれていました。ダム近くの車道脇に、緑色の花を咲かせる桜を見付けました。焼峰登り口の登山ポストも、まだ設置されていませんでした。
 7:10ダムに着く。夏場は、有る右・蒜場の看板がない。丁度、ダム管理のオジさんが建物前におり雨に降られるかもと声を掛けられる。あいさつをして、堰堤を渡り7:15登山口着く。まだ、登山ポストもない。
 一休みして、7:20急登を登り始める。直ぐに、タムシバ・ユキツバキなどの花が目に入ってくる。ついペースが落ちる。それしても、今年は寒かったせいか例年終わっている事の多い、イワカガミなども見頃である。花や新緑を眺めながら、ゆっくりと登る。途中、鉱山の名残である、レールなどある。風が強いので風音が結構する。登山道は、独標手前で少し雪が有った。例年のこの時期は、岩岳手前まで行かないと出てこないのだが、はやり寒かったせいで残っているみたいだ。
 8:10独標734m。新緑が眩しい。休まずそのまま、登る。少し歩くとこの高度では、例年終わっているシャクナゲがまだ咲いている。足を止めて撮影する。 8:50岩岳に着く。風が強いので、例年お出迎えのブヨは殆どいない。一休みして、蒜場山頂方向のビデオ・写真を撮り、鞍部のブナ林に向かい降る。
 9:05鞍部ブナ林。残雪も沢山残っているのでブナの新緑と残雪がきれいである。ブナ林から吹く風は、残雪のせいで冷たい。再び、登りに掛かり烏帽子を目指す。周りは、雪解け遅かったようでマンサクが咲いている箇所もあるし、コブシ・シャクナゲ・ツツジが思ったよりも沢山咲いている。それに、シャクナゲの蕾も結構ある丁度いいタイミングで来たようである。
 9:40烏帽子岩。周りのシャクナゲの花がきれいである。風が強いので、帽子が飛ばされそうになる。カメラを廻し、少し休む。曇り空で相変わらず風は強いが、雨はまだ大丈夫そうである。山頂を目指して少し降り、次の鎖を登って少し行くと登山道の左側が崩れている箇所が一カ所有った。崩れは、今のところは気を付ければ大丈夫な程度です。
 山伏峰の登りに掛かると、本格的に雪が出始めて、雪に乗ったり夏道になったりであるが迷う心配はない程度である。登山道脇のイワウチワ・カタクリ・ツツジ・シャクナゲなど花達が目を楽しませてくれるので、ペースが落ちる。
 10:40山伏峰。もう一頑張りで山頂である。やっと、飯豊・大日が見えてくる。それにしても、いつもの年は、ツバメオモト・シラネアオイが咲き始めているのだが、寒かったせいか今年は全くない。山頂手前の桜もようやく咲き始めている。
 10:55山頂着。山頂裏側の残雪は、タップリ有る。先客無し。曇り空であるが、視界は良好であるし、風のせいでここでも、ブヨのお出迎えは無し。ここから、大日に続く稜線や飯豊の稜線・二王子などを眺めたり、ビデオと写真を撮る。曇り空で風が強く肌寒いので、風の弱い所まで少し降る。握り飯などを食べて、シャクナゲの様子をメール送信してして、寒いので長居は無用と11:20下山を開始する。それにしても、誰も登ってこない。思った以上に、シャクナゲなど花がきれいなので眺めたり撮影でペースが落ちる。
 13:00〜10岩岳。珈琲など休憩を取る。風は相変わらず強い。しかし、雨は降りそうにない。14:05登山口。結局、今日は山中では誰にも会わなかった。堰堤には、工事の車両が入っている。その脇を抜けて、14:10ダム事務所前。
 疲れたので、降りであるがペースが落ちるし。加治川の橋を渡る時、新緑と川の流れがきれいだったのでつい足を止めてしまった。14:55車にようやく着く。停まっていた車の台数は、朝とほぼ同じであったが違う車になっていました。

 なお、胎内のゲートは、予定では6月第一週の週末までにはヒュッテまでなるとの事です。

俎倉琴沢ゲート
加治川治水ダムの突堤を渡る
蒜場登山道に入る
登山道脇のイワカガミ
新緑の独標734m
岩岳手前のシャクナゲ
岩岳手前ツツジと登山道
岩岳から蒜場を望む
ブナの新緑と残雪
烏帽子手前シャクナゲと二王子方向
烏帽子岩から蒜場山頂方向
シャクナゲの蕾
登山道崩れた箇所
登山道脇イワウチワとカタクリ
タムシバと二王子
山伏峰奥は大日
色が白に近いカタクリ
春の芽吹き(オオバクロモジ)
芽吹きと二王子
カタクリの乱舞
山頂手前サクラと二王子
蒜場山頂
山頂からの眺め(二王子方面)
山頂からの眺め(赤津籐十郎方面)
山頂からの眺め(飯豊稜線)
山頂からの眺め蒜場から大日に続く尾根と大日
梅花皮岳・烏帽子方面
北股方面
大日岳
車道脇の緑色の桜
新緑と加治川の流れ