登山者情報1,368号

【2010年07月18-19日/石転び沢〜丸森尾根/齋藤弥輔調査】

7月18日
 梅花皮小屋までの予定なので、ゆっくり朝食をとってから自宅を出発する。
 新しい様式の登山者カードを投入し、7時40分ゲートを通過する。ゲートの所は前日の雷雨で橋を乗り越えたらしく、流木が散乱していた。梅花皮沢第四堰堤手前の車道が大きくえぐられている。
 梶川出合は流れが完全に左岸側になっていて、高巻をしなければならなくなっていた。梶川を渡渉した所で上に昇る登山者がいたのでルートを教え、テープで目印をした。
 10時石転ビノ出合に到着、出合は門内沢側に大きく穴が開き、前日の土石流が雪渓の上まで上がっていた。水場で小休止をとり、雪渓を登るがガスがかかってきて涼しく登ることができた。
 北股出合の水場が出ており、家内にDoの携帯で現在地を連絡、黒滝は出てなくてクレパスもない。
 急な雪渓を中ノ島(草付キ)に取りつき、ミヤマキンポウゲの出迎えを受ける。中ノ島最上部からのトラバースは10m位あり注意が必要。面倒がらずにアイゼンを装着し、安全に渡る様に登山者に指導をする。
 あとは小屋で待っている?関さんの所へ一登りして冷たいビールをいただき、携帯で到着を家内に報告しながら「乾杯」13時10分であった。連休の中日という事で小屋の方は満杯で、管理人棟にも3名を入れ対応した久々の大入り満員であったと聞く。

7月19日
 四時起床、満員だった登山者たちはそれぞれに自分たちの予定コースで出発して行った。関さんと朝食をとり、6時20分小屋を出発。草花が咲き誇る登山道を進む。
 今年のニッコウキスゲは見事であり、今月いっぱい位は咲続けるものと思う。門内小屋で梅花皮小屋に忘れ物をした小国町のK氏に追い着く。梅花皮小屋に宿泊した小沼さんグループと記念写真を撮っていただく、メンバーには京都は丹波からの方もいて北海道は礼文島で知り合ったグループであると聞く。
 扇ノ地紙で小国のK氏と別れ北地神頂上を目指す。8時07分地神山頂通過、頼母木小屋への分岐を8時17分通過、一気に高度を下げる。丸森尾根手前で浸食の状況を写真に収め、低木のトンネルの登山道を下る。
 途中、何パーティかを追い抜き、また、登ってくる知人ともスライドし、9時37分夫婦清水に到着、水場で水量を確認し、顔と頭をじゃぶじゃぶと洗い若干の休憩をする。
 環境省が設置している登山者カウンター前を通過し、10時40分天狗平ロッジに到着。さっそくBPZが冷やしておいてくれた大きな冷たいトマトにかぶりつく。山荘の温泉につかり帰途に就くが、バスに乗り遅れた梅花皮小屋に宿泊した登山者3名を小国駅まで乗せて帰宅、自宅で昼食、昼寝となった。

湯沢のゲート 流木が散乱していた
梅花皮沢沿いの決壊した道路
サンカヨウの実
梶川出合 川沿いには歩けそうもない
大きな岩が頭を出している
川沿いコースを通らないようにテープを張った
上流から見る
頭を出した岩
赤滝 滑りやすいので足場を確実に選ぶこと
石転ビノ出合
右は門内沢である
門内沢と石転ビ沢の合流部に大きな穴
石転ビ沢右岸の水場
合流部を上から見る
オオサクラソウ
右岸の道から雪渓に入る
再度、下を振り返る
中ノ島(草付キ)
ミヤマキンポウゲ
中ノ島(草付キ)最上部の雪渓横断
オタカラコウとアサギマダラ
ミヤマシシウド
梅花皮小屋に到着
夕日に染まる雷雲
大日岳方面
烏帽子山方面

続く⇒