登山者情報137号

【石転び沢:8月旧現在:横山正二(梅皮花岳よ無線で連絡).那須野政夫】

石転ビノ出合までは全て夏道です。梶川出合も難なく通行できますが、増水時は通行不能になります。石転ビノ出合で、雪渓を横断し、大きな岩の間から夏道を進み、上流で再び雪渓に上がります。門内沢に迷い込んでいるパーティがあるので注意してください。ホン石転び沢の雪渓もまだ続いているので、迷い込まないでください。北股沢出合の上流、黒滝はまだ露出していませんが、付近に亀裂が入り始めて真中が薄くなり穴が発生しています。左岸(上流から見て)沿いに若干登り、途中から左(下から見て)へ斜登し、草付きに取り付きます。落石が集中する場所ですので、途中で立ち止まることなく一気に登って下さい。視界がない時は、草付きの場所が分からず苦労しているパーティをよく見かけますので、注意してください。草付きの両側の雪渓は割れ始めていますので、早く草付きに取りついてください。草付き上の斜登は、約5m雪渓のトラバースとなります。最も滑落しやすい場所なので注意してください。この部分の雪渓は、今週中になくなるものと予想されます。小屋のすぐ下の雪渓は豊富であり、しばらくは消えません。視界がない時に道迷いする人もいますし、滑落こも注意してください。誘導用黄色旗は現時点において次の箇所に7本設置されています。
  石転ビノ出合の左岸(下流)、石転ビノ出合右岸(雪渓を渡った所)の夏道取2付き、北股沢出合水場の少し上方、草付き  の取り付き、草付きの中間、草付きの上部一梅皮花小屋下の台地の岩場

【主稜線(梅皮花小屋〜御西小屋):8月2日現在:横山正二(梅皮花岳より無線で連絡)】

残雪は相当残っている。十分注意すれば迷うことはまずないが、滑落に注意してください。クサイグラ分岐から亮平ノ池に向う途中と思われるが、残雪を下ってしまい迷っている登山者がいました。夏道と残雪が平行している所もあります。視界のない時は夏道を歩いてください。

【主稜線(御西小屋〜大日杉):8月1日現在:斉藤弥輔】

草履塚の下りには残雪があります。下降時に迷う人がいるので、視界のない時には上か'ら見て右側を歩いてください。 御坪・種蒔き山分レ間(種蒔山をトラバースするコース)の沢に残雪が残っており滑落の危険性がありますので注意してください。御坪・切合小屋間の御沢コース(沢沿いのコース)は、雪渓に割れ目が入り危険です。注意して下さい。目洗い清水は露出していますが、水は渇れかかっていました。地蔵清水は使えました。

【山小屋:8月2日現在:小椋秀晴(御西小屋より無線で連絡)】

7月31日現在で本山小屋(頂上小屋)の水場は露出していない。神社(小屋)と五ノ王子(三角点)の間にある看板に従って北側(山形県側)に100m強下る。御西小屋の水場は使える。

【遭難情報】

07月27日に川入から入山した単独の男性(65歳)が三国岳北東の駒返し(鎖場)手前で心筋梗塞のため死亡、翌日救助隊により弥平四郎口に収容されました。08月2日に三国岳東方の剣ケ峰3人パーティのうち1人(35歳男性)が山形県側に転落、現在救助作業中です。