登山者情報1,389号

【2010年09月18-20日/梶川尾根〜石転ビ沢/齋藤弥輔調査】

【18日】
 6時15分ゲートを出発、先発しているWKB一向は楢の木曲がりにいると無線で確認し、30分遅れかなと思って登り始めた。途中で7人を追い越し、湯沢峰でWKB、タモさん、マコトさん達がに追いついた。
 一足先にと言って先行する。五郎清水で、冷たい水で顔を洗い、朝食をとっていると追いついてきたので、この後は梅花皮小屋まで一緒に行動をした。門内小屋では作業員が小屋の外壁の補強工事に入っており、ちょうどお昼の休憩時間であった。私が荷揚げした麻袋(土嚢)をお願いし、ついでに冷たい泡の出る飲み物まで頂きました。ご馳走様でした。
 その飲み物は北股岳山頂までもって行き皆で乾杯をしました。2時30分梅花皮小屋着。
【19日】
 朝4時45分起床。5時30分にWKB一向は本山に向け出発していった。6時には宿泊者が皆出て行ったので小屋の掃除をして、お茶を飲み、御西まで松葉さんの顔を見にでもいってくるか迷っていると、石転び沢から1人登ってきた。昨日に石転ビ沢に入ったが、ビバークをしてやっと到着したようである。
 ガスがかかっていたので御西小屋はあきらめて小屋で小説を読んで過ごした。午後4時頃までお客は入ってくれたのでゆっくりとした一日を過ごさせてもらった。
【20日】
 朝4時起床。食事をとり、管理人室を片付け、5時15分に小屋を出た。石転ビ沢を下って雪渓の状況を確認したいと思った。雪渓の残っている場所は北股沢出合下と、北股沢出合とホン石転ビ沢出合の中間と、ホン石転ビ沢出合の下である。崩壊している雪渓の間を通ったり、足を置いただけで1m位の石が崩れるガレ場に苦戦をしながら降りてきた。 最後の雪渓200mは雪渓上を歩いたがクレパスが口をあけていたり、アイゼンなしなのでダブルストックの3点支持でやっと通過した。
 門内沢を渡床して7時10分。意外と時間がかかってしまった。歩き難く危険だったのが原因である。安全に越したことはない。途中で一人の登山者に追いついた。話をすると石転び沢のコースは諦めて他のコースにするとのことなので、梶川尾根を勧めた。温身平に来てまた一人登山者に会った。梶川尾根を登るのだと言うので引き返してもらい、登山口を教えて登っていただいた。
 ゲートの車まで9時10分、後は孫たちが待っている我が家に9時40分到着。今の石転び沢は危険で蟻地獄のような登りづらいコースである。

湯沢峰でWKB一行に追いついた 五郎清水
梶川峰 門内小屋にて
北股岳山頂 梅花皮小屋に着いてからは、まじめに小屋番をしました。
雪渓の様子
門内沢の渡渉点 石転ビ沢全景
梶川出合 今回は河床を歩くことができた