登山者情報 1,419号

【2011年02月11日/二王子岳/長谷川芳幸調査】

 朝、7時前に南俣に着く。曇り空なので誰かいるかと思っていたが、車は一台も無い。準備をして林道入り口まで行くと、下越のパーティーが出発の準備をしていた。挨拶をして先に歩き始める。 7:10南俣。林道は、堅く締まった雪の上に薄らと積もっているだけで、ツボ足で歩き易い。ゆっくり歩いていると、田んぼを過ぎた辺りで下越の方に抜かれる。8:05〜10神社。積雪170cm。殆ど新雪無し。Sさんも到着。休んでいる下越の方より、先にツボ足で歩き始める。一本杉で写真を撮ったりしていると、Sさんがトップになる。一王子手前で、少し新雪が多くなってきのでスノーシューを着ける。霧氷が綺麗である。
 9:35一合目上コブ。風は弱く、曇っている、独標方面は見えているが、五頭は雲の中である。四合目を過ぎ独標が近づくに従い新雪は増えて15〜20cm位である。しかし、幸い軽いので助かるが、ペースが落ちる。
 10:10〜15独標。風も殆ど無く、曇り空である。六合目方向も見えている。休憩を取って、暫くトップに立つ。新雪の所々に獣の足跡がある。六合目の登りの途中でSさんとトップを交代する。六合目上ポール付近からは、油こぼしが綺麗に見えている。更に奥の山頂部には小屋も確認できる。油こぼしは、新雪が少なくスノーシューが滑りやや登りにくい。油こぼしの上に出た頃から普段は風が強くなるだが、殆ど無い。しかし、ガスリ始める。お花畑を過ぎる頃から、ガスが多少濃くなるが先のポールは、見えている。九合目の雨量計の辺りまで来ると、ガスは濃くなり山頂小屋と青春の鐘は、全く見えない。Sさんの後について左に曲がり山頂を目指す。
 11:45〜12:40山頂。青春の鐘を写真に撮る。飯豊は、全く見えない。小屋に入り昼食タイム。小屋の寒暖計は、氷点下七度。前回と違い、風が殆ど無かったのでゴアも着ずに登った来たが、さすがに冷える前にセーターなどを着込む。お湯を沸かして温かい食べ物を取る。
12:40下山開始。外に出ると、ガスが登ってきた時より濃くなった。しかし、風が殆ど無いのでトレーは、消えていない。ポールも直前にならないと見えないが、トレースがバッチリなので心配なし。
 油こぼし付近で、スキーのトレースが有った。ここで登るのを止めたようである。油こぼしを降ると、ガスの中に人影が見える。豊栄山岳会のパーティー5名と下越山岳会のパーティー9名である。豊栄山岳会の方は、ここで雪洞を掘り2名が泊まるとの事。また、下越は9名が少し上で泊まると雪洞掘りの真っ最中だった。声を掛け一休みしてからSさんと降り始める。六合目付近まで来ると、ガスは晴れて視界が効くようになる。
 13:40〜50独標。休憩を取って降り始めるが、今日は下の方でも気温が上がらず寒かったようで木に付いた霧氷は、落ちていない。一王子が近づくにつれて雪が堅く、スノーシューの沈みが少ないので足に負担がくる。一王子からは、夏道沿いに降る。
 14:35神社。今回の雪は、一王子辺りまではスノーシューよりもアイゼンの方が良かった気がするとSさんと神社で休憩を取りながら話す。神社からはツボ足で南俣で来るが全く問題なかった。
参拝道入り口
二王子神社
一本杉から一王子方向
一王子付近の霧氷
一王子上コブから独標方向
一王子上コブから五頭方向
一王子上コブから新潟平野方向
四合目手前の霧氷
独標パンザ
独標から六合目方向
六合目付近
六合目付近を登る
六合目上ポール付近から油こぼし方向
六号目上ポール付近から高知山方向
油こぼし
油こぼし下から山頂小屋
九合目雨量計
九合目付近から山頂方向(ガスで見えない)
山頂小屋
青春の鐘(ガスで飯豊全く見えず)
油こぼし下付近で雪洞掘り(下越山岳会)
雪洞堀り
六合目付近を降る
登山ルートから一王子小屋