登山者情報1,426号

【2011年04月03日/西俣ノ峰/井上邦彦調査】

◎ 山行者=JM7ECB・竹爺・竹爺X・JF7HZU・YAYOI・AIKO・SAYAKA・ハイジ・松ちゃん・HORIKOSI 10名
◎ コース=梅花皮荘-西俣尾根-西俣ノ峰
◎ タイム=梅花皮荘-十文字ノ池-西俣ノ峰-十文字池-梅花皮荘
◎ 山行記録
 竹爺の車に乗せてもらい、梅花皮荘駐車場に着くと、既にみんなが集まっていた。エネルギー節約の意味か、相乗りが殆どだ。初見の方もおり、自己紹介し記念撮影をして歩き出す。民宿奥川入に一声掛け、雪に上がると、スノーモービルの跡があり雪が踏みしめられている。ここでカンジキを装着して、取り付きに向かう。
 先行者は尾根末端近くまで行ったが、後発者達は手前から斜上した。ところが最後の藪から雪尾根に上がるところで難儀し、竹爺が上からお助けロープを出すこととなった。夏道の出ている岩場を抜けると、堅く急な斜面が出てきた。とりあえず安全な場所まで登り、スコップを出して足場を作る。これが延々と主尾根まで続いた。岩場以外に夏道の出ている所はなく、例年より雪が多いことを実感した。
 主尾根に出た所(大曲)で休憩を取る。若干だが風が出てきた。主尾根には夏道が露出していたが、まもなく消えた。そのまま坪足で登る。マンサクの黄色い花が咲き始めていた。例年なら嫌らしく露出している箇所も問題なく、急登を詰めれば十文字池に到着する。風が吹き抜けた窪みで休憩を取る。十文字池の周辺は例年と異なりのっぺりとしている感じだ。ここでワカンを履き、山頂をめざして登る。やはりブランクが効いているのか、ペースが上がらない。最後の直登を越え、右手の山頂へ進む。
 西俣ノ峰山頂は風が巻いている。会食場を縦穴とすることにして、ブロックを積んだ。縦穴の中に入ると、風がなく暖かい。各自が持ち寄った料理で乾杯をすると、JM7ECBが雑キノコのたっぷり入った鍋を作ってくれた。旨い上に体が温まる。誰かが「青空が見える」と声を出した。外に出てみると、枯松山が輝いていた。みんなで記念写真を撮り合っていると、えぶりさし岳、続いて鉾立峰も姿を現した。さらには三匹穴や頼母木岳も!
 名残惜しいが、今日はこれで下山することにした。急斜面に備えて坪足で下る。970m地点でそのまま先頭が下ってしまったので、登り返してもらう。あまりの素晴らしさに、注意力が散漫になってしまったようだ。ダイグラ尾根上部も雲が薄くなり、飯豊山が出てきた。快調に下って、十文字ノ池で休憩とする。
 雪質はかなりぞけてきたが、大曲から枝尾根になって場所から、嫌らしい急降下が始まる。竹爺が持っていた20mロープとHZUのテープを組み合わせて松に縛る。これに腰確保の要領で一人ずつ下ってもらった。この繰り返しで高度を下げたが、岩場の上の部分がかなり嫌らしい。そこで、南側の柴斜面にロープを下げた。最後のハング部分を下からサポートし、雪の上部に出て、若干トラバースすると、岩場の途中に出た。後は三点支持で無事に難所を突破した。
 枝尾根を下りながら北側の藪に降りれるポイントを探す。そうして最後は一気に尻セードで下まで滑り落ちた。小雪がちらついてきた。ここでワカンを履き、奥川入に挨拶をして梅花皮荘で解散式。
 殆どのメンバーは温泉を楽しみ、運転者以外は喉を潤し、楽しかった一日を終えた。

画像01 画像02 画像03 画像04 おまけ