【2011年06月18日/大境山/井上邦彦調査】
【概略】
午前中時間ができたので、久しぶりに大境山に登ってみた。昨年道刈りをしなかったので予想通り薮化が進んでおり、朝露で全身濡れてしまったが、ヒメサユリは道刈り効果で非常に増えていた。ヒメサユリの季節が終わったら、今年はきちんと道刈りをしようと、心に誓った。
【記録】
05:24中田山崎バス停前を出発。沢入沢左岸を正面の砂防ダムに向かって進む。本来なら導水管脇の2本丸太橋を渡るのだが、水量が少ないのでダム直下の鉄梯子で右岸に移る。コンクリートになった水路沿いに進み、05:30「大境山山頂」の標識に従い右の杉林に入り、湿地を抜け、マツ沢左岸を進み、沢を跨ぎ急坂を登り雑木林に入ると、ヤマツツジが咲いていた。この辺の雑木林はナラ枯れがひどいため、いつ枝が落ちてくるか危険なので風がある日は避けた方が良い。
05:48ブナが出てくると本格的な登りになる。ギンリョウソウ・ユキツバキ・チゴユリ・オオバキスミレを楽しみながら登る。蒸し暑く、汗が滝のように流れ落ちる。左の涸沢を渡り、さらに直登する。時折、倒木が道を塞ぐ。迷いやすい部分があり丁寧に道を探しながら枝を掴んで急道を上がると、ヒメサユリが出てきた。振り返ると、飯豊連峰が姿を現し、眼下には集落が連なる。オオイワカガミ・ムシカリ・ガクウラジロヨウラク・ナナカマド・タニウツギ・ウゴツクバネウツギが咲き、雪の残る飯豊連峰の眺めが良い。
06:31主稜に出ると僅かに下り気味になり、ほどなく左に折れるが、まっすぐ踏み跡が続いているように見えるが、これは沢なので気を付ける。既にズボンは朝露でびっしょりと濡れている。矮化したブナ林の林床の笹もだいぶ被さってきた。
06:39-44水場はすぐ下に残雪があり寒いぐらいだ。食事を取って再び登る。06:52主稜に戻ると、飯豊連峰がまた目の前に連なる。ここから暫くも急坂である。灌木を握って高度を上げていくと、ヒメサユリが再び現れる。振り向けば朝日連峰が見える。やがて枯松山よりも高くなる。
登りきったと思うと次の峰が出てくる。緩やかな登降を繰り返す。07:13池の畔を通過する。タムシバが咲き、ヒメサユリが連なる。07:17大境山々頂に到着する。三角点の広場から360度、視界を遮るものはない。飯豊連峰の大展望を堪能しながら食事を取る。
07:40下山を開始する。07:57水場を通過し、途中で新潟の方1名と3名パーティとスライドし、08:45駐車場に到着した。その後、天狗平まで行き、登山者カードの回収と補充を行い、帰宅した。
沢入沢、通常は一番下の丸太橋を渡る |
ここから右の杉林に入る |
ヤマツツジ |
ナラ枯れ |
ギンリョウソウ |
チゴユリ |
ヒメサユリ |
飯豊連峰が見えた |
飯豊山方面 |
烏帽子岳方面 |
水場 |
再び主稜に上がる |
飯豊連峰と枯松山 |
枯松山 |
道脇にはヒメサユリが咲いている |
大セド峰を見下ろす |
ウゴツクバネウツギ |
ガクウラジロヨウラク |
ひとつひとつ峰を越えて行く |
サラサドウダン |
アズキナシ |
ヒメサユリが続く |
池 |
山頂が見えた |
大境山々頂 |
山頂にて筆者 |
山頂の花 |
飯豊連峰北部 |
飯豊連峰南部 |
飯豊山 |
北股岳・扇ノ地紙・地神山 |
杁差岳と権内尾根 |
杁差岳 |
登山口 |
駐車場 |