登山者情報1,485号の4

【2011年09月24-25日/古寺〜大朝日岳:朝日連峰合同保全事業/井上邦彦調査】

作業の結果を確認する「振り返り」が始まりました
最初は中岳直下の排水路です
みんな興味深々
班長が目的と工法を説明します
その場の条件によってやり方が変わります
川端さんの厳しいチェックが入ります
この角度では大雨の時に水が思惑と反対に流れるのでは?
角度に論議が集中しました
このダムの少し上流部に角度をつけた副ダムが理想的です
草原に流す前に池塘ができそうです
登山道から流れた水が侵食し、幅を広げていました
集中した水の出口に工夫をしています
側面の保護に椰子繊維を使ってみましたが・・・
今度は3班長の説明です
説明に力が入ってます
登山道の石を使うと、登山道が侵食されます
こちらから流れてくる水の勢いをコントロールしようと考えました
この箇所は既に安定しているので、ここの石も動かしません
最低限の石と椰子繊維を組み合わせました
ここからは最難関箇所の説明です
「私も施工で助言したからチェックしにくいな」とつぶやく川端さん
シミケンさんが説明します
意外な工法に感心しきりです
豊富な椰子繊維を利用しました
今度はECB(バーボン)の出番です
バーボンは真剣に考えたのです
風衝に対し土嚢でスイセイを試みました
この方法は三方境の実験結果を応用したものです
土壌が脆いので、落差のある滝は作らないようにしています
川端さんが補足説明を行います
実に奥が深い
緑化ネットは水道を意識して張っています
問題は島のようになっている風食です
椰子繊維で覆ってしまうと、植物が発芽しないので、間隔を開けてみました
この方法は始めての試みですが、スイセイと微地形効果を期待したものです
全ての作業を終えて帰途につきます
施工箇所を見下ろすと、愛しく感じられました

続く ⇒