登山者情報1,510号

【2011年12月14日/新保岳/井上邦彦調査】

 天気予報は晴れ、仕事も都合がつきそうだ。こんな日はぶらりと何処かを登ってみたいものである。パラパラとガイドブックを開いていたら村上市の新保山が目に止まった。標高も程良い感じである。インターネットで調べていたら、林道ができて登山口が変更になっているらしい。しかしウォッちずでは林道が途中までしか描かれていない。そこで「新保岳、GPS」で検索したら、林道と新しい登山道のおおよその様子が分かった。
 07:35カーナビに「新潟県新発田市塩野町」と入力して自宅を出発、途中からカーナビに描かれる周辺の道路図を頼りに進んだ。旧登山道は見つからなかったが、道路の右脇に小さな社があり、これが地形図に掲載されているものだろう。登りに差し掛かると、雪にタイヤの跡が続いているが、放射冷却のためガリガリに凍結している。林道は舗装されているがかなりの急登であり、タイヤがスリップする。
 09:22雪崩が林道を塞いでいるので、広い所まで戻って車を止め、歩き出す。キツネの足跡と、スパイク長靴の跡が、以前に侵入した車のタイヤ跡についていた。09:36尾根を切り開いた所に看板があり、その先約30mに「新保岳入口」の標識と階段があった。スパイク長靴の跡はそのまま林道を進んでおり、登山道には全くトレースがなかった。
 登山道はすぐに尾根に出て、マツが混じる雑木林を登る。すぐにブナの二次林となり、下部はテンの足跡、登るにつれて兎の足跡が出て来た。09:52左から尾根が合流し、下の道は「立入禁止」と書かれた大きな看板とロープで閉鎖されていた。ここが旧道の分岐であろう。
 09:59-02今冬始めてカンジキを履く。10:07ブナがやや太くなる。林床はエゾユズリハで、マツは姿を消す。10:18展望が開け、鳥海山・月山が見えた。ここが見晴台なのだろう。斜度がなくなり降りも出て来たので、10:20-29長靴に雪が入らないように合羽の下を履く。
 新保岳の売り物は新潟百選に選ばれたブナ林であるが、この付近は、直径が太いブナもあり、ウサギの足跡がやたらと多い。10:44岩船山遭協の菱形標識「ブナ林」を通過すると、灌木が登山道にかぶさって来る。
 10:56山頂の広場に出ると、正面に粟島が見下ろせた。また、佐渡ヶ島や弥彦山も遠望できる。11:17下山開始、朝日連峰や飯豊連峰を眺めながら降る。11:36見晴台を通過し、11:42カンジキを脱ぐ。11:59林道の登山口に着き、12:11車に戻った。

国道7号線から山頂まで
登山道
塩野町から見上げる 新保岳は右端の山
車を止めた所から先を望む
雪崩で林道が通れない
登山口
ブナの二次林を登る
旧道との分岐
ウサギの足跡
カンジキ(ワカン)を履く
太いブナが出てきた
見晴台にて 左、鳥海山 右、月山
鳥海山
月山
更に進む
ブナ林
ウサギの足跡が多い
飯豊連峰
足跡が溢れている
標識
月山
月山拡大
山頂直下は藪化していた
朝日連峰
朝日連峰拡大
右端の三角峰は大朝日岳のようだ
新保岳山頂
眼下に粟島
山頂のパノラマ
山頂の標識
粟島
下山の途中
古い熊の爪痕
旧道分岐
鷲ヶ巣山と光兎山
尾根を下る
振り返る
すぐ右下に林道
ロープが張られていた
登山口に到着
看板
朝日連峰
林道を歩く
雪崩跡
鷲ヶ巣山・光兎山・飯豊連峰
国道7号線に戻った