登山者情報1,568号の2

【2012年07月21-22日/日暮沢〜三方境(狐穴小屋)/井上邦彦調査】
三方境から狐穴小屋と以東岳
椰子マットを剥がした所に発芽が見られた
おだやかになった侵食地
登山道を固定したことが効果を上げている。
現場を確認する
風下側の斜面にはタカネマツムシソウが発芽していた
キバナコマノツメだろう
石ダムは殆ど全てが機能して土砂を堆積させていた
溝の左側に風があたるが、ネットは全て消失していた
皆でチェックして行く
あちこちに植物が芽生えている
紐状の物はマヅメに使用した椰子繊維
一見するとボロボロだが
融けた麻ネットが塊りとなって
そこに植物が芽生えている
このような塊りが多数見られた
麻ネットの意外な効用である
麻ネットが土の移動を止める
岩の陰は格好の揺り籠だ
ネットが日陰を提供している
ネットが融けた場所の砂は触れると固まっていた
土が移動しないことが大事である
石の間に椰子繊維を詰めたことが良い結果になっている
融けたネットは、まるで糊のようだ
糊付けされた土壌に植物が芽生えている
種の供給地
ここは、石の周囲を侵食する水に悩まされた所だ
ミヤマトウキ(イワテトウキ)だろう
椰子ネットからも芽が出ている
傾斜が緩いと
コケモモ
椰子ネットを丸めて土嚢の替わりにしてみた所
麻ネットの上に椰子ネット
小さな芽生え
椰子ネットは張り付かずに空中に浮いている
風上にネットを貼ることにより、砂の堆積が少なくなり、植物が育つ
椰子ネットは植物が芽生えた所に貼るのが良いようだ
ストーンマルチ効果も見逃せない
石の陰に植物が定着する
季節風の流れが麻ネットの融け具合で分る
水制の技術を応用した土嚢の周囲にも
芽生えがあった
水道は植物が豊富だ
なんとか先が見えてきたように感じる

おわり