登山者情報1,581号

【2012年08月27日/権内尾根〜杁差岳/井上邦彦調査】

 彫刻公園で登山者カードを書き、05:10自転車にまたがってゲートを出発する。05:18橋を渡り左岸へ移る。05:44林道終点で橋の上流側河原に降りて水を汲む。メジロ虻の歓迎を受けるが、数匹で最盛期に比べればものの数ではない。05:50出発。
 東俣第一橋を渡り、ブナの素敵な河岸段丘から松尾根に上がる。06:04三吉ノ峰の分岐(標識は地名なし、尾根をそのまま登る踏み跡ある)から右手にトラバースする。斜面を降りた所にそのまま下る道があるが、左手のしっかりとした登山道へ進むこと。湿地を過ぎて06:14東俣第二橋。上流側の手すりが壊れており高度感が出る。
 06:21-06:30ブナ林を抜け尾根に上がった所で休憩食事、太陽が出て来る。06:57雨量計の基台、ここで左手から尾根が合わさる。この後は若干傾斜が落ちる。07:17-30水場分岐(ブナの木に水と刻みがあるが、かなり下まで行くと水があることもあるといった程度)で休憩し塩分を補給する。07:40カモス頭は今まで標識が付けられていた大木が倒れ、反対の左側の樹に菱形標識が移されており向きが違う(殆ど読めないが)。
 07:48楓ノ峰(標識なし)を通過し、07:53-08:05日陰で休憩する。08:24権内ノ峰を過ぎ、08:37-46日陰を選んで休憩。09:10千本峰、山頂から雨量観測所への道だろう、新しい刈り払い道があった。山頂の菱形標識は文字がかすれている。09:14-29休憩。10:21前杁差岳、ここまでは騙しが多い、ついつい一気に登ってしまう。標高差から考えると、コースタイムを再考する必要があるようだ。10:24-37微かに風のある所で休憩。
 11:09杁差岳山頂着、11:13荷物を置いて山頂から下る。1,617m11:15小屋、水場の標識に従って降りて行く。11:20-22水場1,544m、ここまで水は全く流れておらず、ここから流れ始めているので湧水だと分る。11:31小屋に誰もいないことを確認して、11:36山頂に戻る。三角点にGPSを置くと1,640m(地形図は1,636m)だった。小屋から水場迄の標高差は73m、所要時間は往復16分となる。山頂で休んでいると、登山者が登って来た。水場に下ってみたが溜り水しか見つけられず諦めてきたと言う。話を聞くと、水場の5〜6m手前の水溜りで断念したようであった。小屋と山頂の間にはウメバチソウ・コゴメグサ・シラネニンジン・ミヤマアキノキリンソウ・マツムシソウ(終盤)・ハクサントリカブト・タカネナデシコが咲いていた。
 12:22山頂を後にする。12:33長者平、12:59前杁差岳、13:40-51千本峰、12:22権内ノ峰、14:47カモス頭。ここまでは殆ど携帯電話の通信は可能なようだ。764mまで下るとアンテナは立つが送信できなかった。660m15:20雨量計は完全に圏外。15:43第二橋、15:56-16:04三吉ノ峰分岐、16:16-18林道終点、16:50彫刻公園のゲートに戻った。

大石ダム〜彫刻公園(ゲート)〜林道終点〜杁差岳
水場
東俣第二橋
上流側から川原に降りた
川原で水を汲む
河岸段丘のブナ林
三吉ノ峰分岐 正面はカモス頭
正面右に下る踏み跡もあるが、登山道は左に折れる
東俣第二橋
上流側の手すりが破損していた
カモス頭 以前に標識のあった大木が倒れている
登山道の反対に標識が移ったので逆向きになっている
権内ノ峰を仰ぐ
権内ノ峰
千本峰に向かう 奥は前杁差岳
千本峰
標識は傷んでいる
山頂にあった新しい切り開き道
登山道は最近道刈りされたばかりであった
前杁差岳
杁差岳を目指す
前杁差岳を振り返る
長者平
1,610m峰から杁差岳
杁差岳山頂
標柱が壊れていた
壊れた原因が分らない
小屋の裏から水場に降りる
秋の水場は、さらに降る
ここが水場、よく見ると湧水である
水場から見た頼母木山方面
小屋に戻り、山頂に引き返す
杁差小屋
ハクサントリカブト
タカネナデシコ
小屋を見下ろす
山頂から長者平方面を眺める

つづく ⇒