登山者情報164号

【長者原・天狗平間】
除雪は民宿奥川入までされている。国民宿舎飯豊梅花皮荘から右岸に渡る吊橋は通行禁止となっている。天狗平に向かうには梅花皮荘と飯豊山荘への車道の分岐から歩くことになる。除雪は全くされていない、連休後になる見込み。牛の倉の上の沢(牛の倉沢と書かれた橋がある)から約200mの地点(通称官民境)とといた沢(砂防ダムのすぐ上流)の間が雪崩が多発している。雨天時の通行は大変に危険。おおふたがり沢からの雪崩により、本流に大きなスノーブリッジが架かっている。その先の通称吹き付け(つたものわら沢の右岸)は上部のブロックは殆ど落下(一部残っているので注意)し、おおよそ路肩が露出しているので危険性は小さくなったが、依然としてピッケル無しでは恐い。初心者だけのパーティは自殺行為。その先はデブリで歩きにくい所もあるが、上部からのブロック落下を充分に注意すれば特に問題はない。飯豊山荘・天狗平ロッジは共に閉鎖されており、オープンは除雪が終了する5月末か6月1日の予定。
赤芝峡では新緑が始まり、キブシやオクチョウジザクラの花を見かけた。雪道を歩き始めてまもなく、道の右下に小さなミズバショウがたくさん咲いている。天狗平が近くなるとブナは微かに萌黄色をおび、雪面はブナの芽の皮や小枝・枯葉・小動物達の足跡で賑やかである。
橋の手前にある倉手山ぶなしずく(清水)は水量が豊富。天狗平まで行くとブナの樹はようやく芽がほけ始めたセピア色の世界。
所要時間:大淵(スタート地点)〜21分〜牛の倉沢橋〜37分〜旭又沢対岸〜17分〜飯豊山荘〜28分〜吹き付け〜21分〜官民境〜4分〜牛の倉沢橋〜20分〜大淵
1995年04月22日(井上邦彦調査)

【朝日連峰針生平】
徳網までは通年除雪(ここまで舗装されている)。
徳網の端で鎖が掛かっており一般車進入禁止、この先は針生平の大石橋袂まで除雪は完了しているが、雪崩により時折道が塞がる。針生平でイワウチワが咲いているのを見かけた。1994年04月19日(井上邦彦調査)