登山者情報1,649号の2
【2013年05月20-21日/白倉~小朝日岳/井上邦彦調査】
朝日が昇った |
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鳥原山展望台にて |
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朝焼けの大朝日岳と小朝日岳 |
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アタックに向かう |
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小朝日岳山頂 |
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山頂から大朝日岳を望む |
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銀玉水の上は雪がびっしりと貼り付いている |
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見とれる |
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満喫して戻ることにした |
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ロープを頼りに |
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小朝日岳を背景に |
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古寺山 |
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鳥原山 |
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帰途 |
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最高の天候 |
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振り返る |
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鳥原小屋 |
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ブナの芽 |
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ナナカマドの芽 |
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鳥原小屋で携帯電話のGPSの性能試験をしてみた。登山用に使用しているetrex20jは、「381610.78、1395823.10」で、極めて正確であった。これに対しらくらくホン7は「381911.078、1395822.710」と真北に5,500mずれていた。これではとても使いものにならない。ところが2回目は「381610.849、1395823.380」、3回目は「381610.040、1395823.169」と十二分に利用できる範囲であった。なお3回とも感度は☆2つであった。このことから携帯電話で測位する時は、数回行なってその中で異常な数値を除き、平均値を出すという作業をすれば良いのではないかと仮説を考えてみた。山地では110番通報の測位がずれるが、どのような仕組みで測位を行なっているのか興味がある。確かGPS測量の助手をした時に、最初の測位は30分程度かける必要があり、何度も何度も測位を行った結果をコンピューターで計算していたと記憶している。携帯電話の測位も電波が届く所ではデータを送信して計算をする筈である。今回は電波が良好であった。今度は電波が届かない所でも試してみたい。
なおその後、5月23日、携帯電話「らくらくホン7」とGPS「etrex20J」を用いて山中で測位実験を行った。場所は沢の斜面、携帯電話は圏外である。
東北南部・上越地区用マップポインターでは、距離500mは北緯26″、東経20″である。従って北緯1″は19m、東経1″は25mとなる。
GPSで2度計測した結果は「380509.05、1395217.04」「380509.07、1395217.01」であった。その差は0.02″、0.03″であり、北緯は0.38m、東経0.75mの誤差となる。平均値の「380509.06、1395217.025」を基準とする。
次に携帯電話で測定した。圏外なので多少時間がかかった。結果は「380508.735、1395216.793」「380509.519、1395216.953」「380509.264、1395216.297」であった。基準と比較すると誤差は「0.325、0.232」「0.459、0.072」「0.204、0.728」秒であり、距離にすると「6.175m、6.3m」「8.721m、1.8m」「3.876m、18.2m」である。
今回の実験結果では、らくらくホン7の圏外測位は十分満足の行くものであった。ただ救助要請で実際に使用する場合は、数回測定することが大事であると考える。