・7/17-18の豪雨後、通常のアクセスが断絶している表参道川入登山道の状況を環境省羽黒自然保護官補佐と共に視察してきた。
・登山者情報1684号で紹介されている古寺〜大朝日ルートの視察に同行して被害状況を目にしていたので川入ルートについてもその被害を案じていたが、登山道については大きな被害は見られなかった。
・登山者情報1667号「登山道保全技術講習会」にて施工した箇所についても目立った損傷は無く、概ね目論見通り機能していた。
【以下概要】
・御沢キャンプ場へ至る橋は橋体自体は破損していないが、右岸道路が流失し通行不可。
・キャンプ場の駐車場も冠水した痕跡が見られた。
・御沢キャンプ場先の林道にも大白布沢から溢れた水が流れた痕跡があった
・河岸の杉植林がなぎ倒されているが、そんな中でもサワグルミ等の自然樹は比較的健在であった。
・登山口の奥の小沢が砂で埋まって流路が変わり、水が登山道に流れ込んでいた。
応急的にスコップで土砂を揚げて元の流路に戻したが、大杉への悪影響が懸念される。
・保全措置実施箇所に目立った被害は無し。確実に効果を上げていた。
・以前から洗掘されている箇所に若干の進展が見られたが、様相が一変する程の被害は無かった。
【一般登山者へ】
・川入ルートは現在アクセス不能です。
今回の調査は飯豊町・大日杉登山口からの山越えで御沢登山口に降りて再び登り返しています。
・大規模林道・飯豊桧枝岐線も土砂災害により通行止めで閉門されています。
御沢キャンプ場 冠水した模様 |
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キャンプ場の向かいの大白布沢 |
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大白布沢 様相が一変している |
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キャンプ場への道路 沈下して凸凹に |
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キャンプ場への橋 右岸が掻き取られている |
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橋のすぐ上部に以前は無かった小滝が出現 |
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キャンプ場から登山口への林道 洗掘されている |
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林道脇の氾濫原 杉植林が流されてしまった |
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御沢小屋跡 登山道を伝って大杉の脇を水が流れる |
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大杉への悪影響が懸念される |
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左側から流入している |
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保全作業実施箇所 損傷は見られない |
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こちらも異常なし |
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粗朶排水工では捌ききれない流量だった模様 |
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杭の基部が若干抉られている |
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土砂が堆積している |
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しっかり機能している模様 |
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完全に埋まっている |
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簡易階段 少し浸食された |
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土壌表面が流水で洗われて荒れている |
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下十五里直下 こちらも埋まっている |
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下十五里上部 粘土質が流水で磨かれている |
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下十五里上部 壷になっている箇所も |
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中十五里上部 いくつか土止めを施工してきた |
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上十五里手前 若干浸食が進行した |
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落下枝に着生していた地衣類 引っ張るとゴムの様に伸びる |
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笹平上部 若干荒れたが思ったほどではない |
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