11:19携帯電話が鳴った。西俣ノ峰で骨折事故発生とのこと、警察署に向かった。情報を整理すると、下山中の5人パーティのうち1名が転倒し、腫れと痛みのため動けず救助要請とのことである。パーティリーダーの電話番号が分かるということなので直接話を伺い、航空隊の出動を依頼する。自宅に戻り装備を整え、民宿奥川入に向う。12:51航空隊から電話があり、「長井まで来たものの状況が悪く小国に向かえない」とのこと。「天候は小雨。稜線は雲に覆われているが、西俣ノ峰や倉手山は見えている」と話すと、再度小国に向うルートを探してみるとのことであった。
GCS・PWD他1名の計4名で西俣尾根に取り付く。防災ヘリもがみが姿を見せる。無線機から「隊員が1名下降、吊り上げる場所まで要救助者を背負って移動する」との連絡があった。パーティと合流すると、吊り上げの準備が整いヘリを待っているところであった。樹林帯なので空が開けている所がない。ワイヤーが枝に絡まったら大事故になる。かろうじて小さな空の穴で吊り上げるとのことである。ほどなく爆音と共にもがみが到着。要救助者は隊員と共に空に吸い込まれていった。
もがみからワイヤーが降りてくる |
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心配そうに見守るメンバー |
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空に吸い込まれていく |
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紅葉の西俣尾根を降る |
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倉手山 |
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西俣ノ沢左岸のブナ林 |
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梶川尾根を望む |
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