登山者情報173号

【協力のお願い】
現在飯豊連峰に於て、単独行の方が行方不明となっています。6月13日から16日の間に飯豊連峰に入山された方や入山された方を知っている方は、0238−62−2260(内371)または62−5411(夜間)の井上邦彦、もしくは62−2004の小国警察署まで連絡下さるようお願いします。
行方不明になっているのは、木村さん(62歳)水色の作業着・クリーム色のベスト・黄蛍光色のポンチョ・黒色の長靴・すげ笠・ピッケル・竹の杖・水色白色のアタックザック・黒い腕カバーをスパッツにしています。
木村さんは、6月11日に石転ビノ出合に幕営、12日に亮平ノ池に幕営、13日に途中で一緒になった登山者と飯豊山頂に登り本山小屋を目指すと言い残して行方が判らなくなりました。亮平ノ池に荷物を残して行きましたが他の登山口に向かった可能性も否定しきれません。

【石転び沢】
基本的には地竹原から雪渓が続き、ここから雪渓の上を歩けますが、雪渓の一部が崩壊を始めましたので注意して下さい。滝沢は雪渓が続いています。梶川は出合から若干登った所で雪渓が一度途切れています。梶川出合すぐ上流の左岸の水場は、大岩が頭を出し始めましたがまだ利用可能です。門内沢・ホン石転ビ沢・北股沢はまだ雪渓が続いており、ホン石転ビ沢・北股沢からの落石も発生しています。両沢に迷い込まないよう注意が必要です。特に北股沢出合下の左岸の小沢からの落石が危険な状態になっています。草付き(中ノ島)が約20m露出しました。黒滝から梅花皮小屋迄の間は、滑落と落石の危険性があります。梅雨となっており、大規模な土石流が発生する可能性があります。雨天時の入谷は避けて下さい。(1995.06.18井上邦彦調査)

【梅花皮小屋〜本山小屋】
梅花皮岳と御西小屋の間は、新潟県側に夏道がついている一部分を除き、ほとんどの夏道が雪庇に覆われています。御西小屋から玄山道分岐迄の間も多くが雪の上となっています。
駒形山・飯豊山周辺は夏道が露出しています。本山小屋周辺には、ミネズオウ・ミヤマキンバイが咲いています。玄山道分岐の標識は頭のみ露出しています。御西岳東の鞍部にはハクサンイチゲ・ミヤマキンバイがさいています。御西岳と亮平ノ池の間には、ショウジョウバカマ・コメバツガザクラ・バイカオウレン・シラネアオイ・キヌガサソウが咲いています。亮平ノ池と梅花皮小屋の間ではミネザクラ・ハクサンコザクラ・ミヤマキンバイ・ハクサンイチゲ・ヒメイチゲが咲いています。(1995.06.18井上邦彦調査)

【東赤谷口〜湯の平山荘】
6月13日から湯の平山荘の営業を開始しました。また北股沢の橋も通行可能です。