登山者情報1,762号

【2014年04月02日/西俣尾根〜枯松峰/井上邦彦調査】
 体調を確かめるために、無理の無い範囲で登って見るべく西俣尾根に向かった。開設準備中の川入荘駐車場に車を止め、05:45朝焼けの飯豊連峰を仰ぎながら歩き出す。民宿奥川入のストーブから煙が上がっている。関東ナンバーの車が何台か止まっている、お客様の車だろう。そのまま雪の上にあがっても靴は潜らない、凍み雪である。06:02枝尾根に取り付く。雪が硬いのでストックは岩場の下にデポし、ピッケルを出す。
 06:36-47大曲りを通過する。朝日連峰(西朝日岳〜寒江山)が見え、一輪だけ咲いている土桜(イワウチワ)を見つけた。全行程で咲いていた花はこの一輪だけだった。07:04-18食事を取る。十文字池の下までは夏道が結構出ていた。07:39-08:08十文字ノ池でアイゼンを着け、日焼け止めを塗りサングラスを掛ける。足に負担を掛けないようにのんびり登る。
 09:19-31西俣ノ峰山頂、新雪がアイゼンに付着するのでピッケルで叩きながら進む。この先、一部夏道が出ている所もあった。10:29-45大雪原で休憩する。ここからの杁差岳の眺めは絶品である。しかし、雪原の東側の雪庇がいつもの年と違って動いている。
 11:02-15枯松峰山頂、山頂に雪庇の亀裂があった。この数ヶ月間あまり登っていない、息が乱れないように、足に負担を掛けないように登ってきたので、時間も相当に押している。今日はここを終点とした。雪崩の音が賑やかである。
 12:20-40西俣ノ峰山頂まで戻って休憩。13:21-32十文字池の下でアイゼンを外す。左からいきなりヤマドリが飛び立ち、滑空して下っていった。何時もながらこの鳥には驚かされる。13:51大曲り分岐、最後は左の雪面にを下って、10:13尾根取り付き。薪割りをしている奥川入のお婆さんに挨拶をして、14:36車に戻った。
今回のコース
さあ出発です
枝尾根の雪は硬く、ピッケルを出した
大曲りから覗くブナの森
一輪だけ咲いていたイワウチワ
長年目印にしてきたナラの巨樹が倒れていた
山並みを見ながら高度を上げていく
西俣峰を仰ぐ
天狗平に向う車道は雪崩の巣だ
こちらは枯松山
朝日連峰は霞んでいる
ダイグラ尾根
十文字ノ池を見下ろす
まもなく西俣ノ峰
頼母木山方面
山頂直下から
西俣ノ峰山頂
ダイグラ尾根
さらに進む
雪庇が割れている
頼母木山
雪崩音が響く
大雪原にて 杁差岳
頼母木山
振り返る
大雪原の雪庇が動いている
風紋
枯松峰山頂 雪庇の亀裂が走っている
望遠デジカメで撮影
オオドミ
森林限界と三匹穴
三匹穴
頼母木山々頂
地神北峰
標柱が見える
杁差岳
山頂と杁差小屋
光兎山
通ってきた県境尾根

つづく →