登山者情報1,782号

【2014年05月29日/石転ビ沢〜北股岳/井上邦彦調査】
 林道の交通規制が解除されたので、石転ビ沢経由で北股岳まで往復してきた。梅花皮沢の雪渓は、この時期にしては驚くほど少なく、夏道を辿って梶川出合から雪渓に上がったが、直ぐ上の大岩周辺の状態が悪く、水場に上がって高巻きし再び夏道に戻った。
 石転ビ沢では登りの時も降りの時も左岸から雪塊が落ちてきて、走って逃げた。稜線ではミヤマキンバイが1輪咲いていた。
 04:07自転車にまたがり天狗平発、倒木で自転車を降り、04:26砂防ダムの階段を登る。うまい水手前の小沢を巻くように通過し、04:56-08うまい水で休憩。カタクリ・オオバキスミレ・スミレサイシン等が咲いている。05:22地竹原の慰霊碑を通過する、サンカヨウが咲いていた。梶川出合直下で雪渓に降りる、崩壊地下に穴が開いていた。05:44梶川出合通過。上流の大岩付近の雪渓が割れたり薄くなっており、左岸の水場を蒔いて通過し、雪渓を数歩歩いてまた夏道に戻った。赤滝のへつり手前で雪渓に降り、右岸寄りに移り、すぐに左岸寄りに戻った。06:16-26石転ビノ出合で休憩。
07:22ホン石転ビ沢出合左岸で休憩、上部から雪塊が音もなく落ちてくる。ここから先は落石コースを考えてルートを取ることにする。最初はまっすぐ登り、途中から右岸に移り、そのまま登って、07:40北股沢出合を通過し、露出している小尾根の手前を登って北股岳からの落石を避けた。落石コースを過ぎてから斜上して、09:07梅花皮小屋に到着した。
 小屋の様子を確認してから北股岳に向かう。途中でアイゼンを着け、09:54山頂に到着、10:22梅花皮小屋に戻った。本棟の具合を確認するが、昨年秋に改造したドアは具合が良い。1階ドアはきちんと閉められていなかった。2階冬期出入口を改造し、大きなドアに鍵を掛けておいたのは正解だったと痛感する。トイレットペーパー等小屋の在庫品を確認し、11:37梅花皮小屋を出発する。
 11:57北股沢出合を通過する。登る時と同じ所からブロック雪崩が発生した。12:09ホン石転ビ沢出合を通過する、左岸からブロック雪崩が落ちてきたので、逃げてやり過ごす。12:29石転ビ沢、2人の登山者が休憩していた。
 12:48梶川出合、この上流の大岩の部分を観察したが、やはり危険と判断し左岸を巻いた。12:49-13:00休憩し、夏道に上がる。13:31-40うまい水で休憩、ハルゼミが賑やかになる。ブナ林を歩いていると、1.5m以上もあるアオダイショウと出会う。14:07砂防ダムを過ぎた所で、ホバーリングしているスズメバチの女王蜂とばったり。自転車にまたがり、14:19天狗平に戻った。
砂防ダムは殆ど埋まった
ブナ林
ブナもやし
下ツブテ石
ここは最初の小沢沿いに登った方が良いようだ
うまい水
婆マクレ
慰霊碑とサンカヨウ
旧道は崩壊した
こちらが新道
雪渓がない!
落合にて
滝沢入口の滝が全て露出している
梶川出合から北股岳を仰ぐ
梶川出合 既に穴が空いている
梶川出合から先に進むと
大岩付近の雪渓が悪く、水場に上がって高巻いた
門内沢
石転ビノ出合
石転ビ沢
門内沢
石転ビ沢を登る
出合を見下ろす
ホン石転ビ沢
左岸で休憩
雪塊を避けながら登る
雪塊の供給源
北股岳
北股沢出合
亀裂が入っている
北股岳から来る落石を避けて登る
傾斜がきつくなった
梅花皮小屋が見えた
冬季出入口はしっかりと機能していた
北股岳に向かう
大日岳
北股岳山頂
二ツ峰と二王子岳
北の主稜線
南の主稜線
烏帽子岳と飯豊山
御西岳
石転ビノ出合
水場から梅花皮小屋と北股岳
水は勢い良く出ていた
稜線に咲いていたミヤマキンバイ
似ているが葉を見るとキジムシロだろう
ヒナウスユキソウの芽生え
【途中で見かけた花々】
サンカヨウ
キクザキイチリンソウ

おわり