登山者情報1,808号

【2014年07月26-27日/梶川尾根(登山道保全技術講習会)/井上邦彦調査】
 今年の保全技術講習会は梶川尾根で行われた。今回のテーマは「現地において、作業予定地の環境を分析・把握し、作業計画を立案し、必要な資材の積算および調達・搬送計画を立案する。保全作業において参加者に対して適切な指示・指導を行うことができる知識・技術を修得する」ことである。
 26日は04:00に天狗平ロッジに集合し、全員で梶川尾根を登り、3班に分かれて与えられた箇所に取り組んだ。27日は、調査結果をまとめて成果品を発表し、助言者の指導を仰いだ。
湯沢峰から仰ぐ石転ビ沢
崩壊地にロープを設置する
滝見場にて
後日、右中程の猫に似た雪形の頭上で遭難者のザックが発見される
梅花皮大滝
各班に分かれ、樹林帯の課題に取り組む
長さを測り
高さを測ってポンチ絵を描く
飯豊山と梅花皮大滝
三本カンバにて
道脇に咲くミヤマコウゾリナ
トットバノ頭の旧道
融雪水が取れた なお残雪上で滑落すると致命的
旧道を観察する
以前に施工したダムが効いいている
今回崩壊した箇所
梶川峰
杁差岳
荷上げ祭りの準備を行う
ここから高山帯の課題が始まる
ミヤマリンドウ
各班に分かれて測量が始まる
これまでの施工を評価する
ここは土砂が草原にあふれている
登山道の際が課題
石があればこのようにできるのだが・・・
どのようにしようか
登山道の際を見ると
侵入した植物が芽吹いていた
丸森尾根も夏道が出ている
助言者と意見を交換する
水の落ち口をどうすれば良いか
苔が侵入しているということは、安定した証拠だ
チングルマ(木本植物)の実生
嬉しい芽生えの数々
池塘と北股岳
モウセンゴケが虫を捕まえていた
梶川尾根で最初に取り組んだ場所
チングルマ
サワラン
ヒメサユリ
天狗平ロッジに戻るとかーちゃんとハイジが迎えてくれた
風呂に入り、喉を潤しながら保全の話に花が咲いた

おわり