登山者情報183号

【飯豊連峰:石転ビ沢/1995年07月27日井上邦彦調査】
地竹原を過ぎてまもなく雪渓に出る。滝沢出合手前から左岸の夏道にとりつく。梶川出合は雪渓が薄くなり始めており、一度梶川を飛び石伝いに渡り再び雪渓に上がる。大きな岩があるところは、雪渓が不安定なので巻き道の踏み跡を通る。赤滝付近は雪渓が落ちているので、手前から夏道に入り石転ビノ出合に出る。テント2〜3張り程度のスペースが左岸に露出し始めた。門内沢に入らないように、石転ビ沢の右岸の大岩左の踏み跡をめがけて雪渓を横断し、夏道を進んで再び雪渓に上がる。ホン石転ビ沢までの中間あたりで、雪渓を二分して大きな亀裂が走っている。右岸側は幅が狭く飛び越せた。ホン石転ビ沢北股沢ともに雪渓が続いているので迷い込まないよう注意する事。黒滝には亀裂が入っている。中ノ島(草付き)からの人為落石を始め、落石と滑落に注意して、できる限り素早く草付きに取り付く。草付き途中の水場は使用できる。草付き上部のトラバースの雪は消えたので、小沢を横切り、水の流れている夏道を直登し、草付きの広場に出る。梅花皮小屋が見えたら、最後の雪渓を直登し、小屋の前に出る。
石転ビ沢ルート図は略。