登山者情報1,867号

【2015年04月03日/高坪山:荒島城コース/井上邦彦調査】
 昨日高坪山に登った時に、虚空蔵峰に分岐のあった荒島城コースにブナ林がありそうに思ったが、国土地理院の地形図は破線がない。1998年に発行された「新潟の里山」に掲載されている高坪山のルート図を見ると、現在のコースと相当に違っている。ルートが分からないまま下るのはリスクがありすぎる。ブログを検索して、このコースを下った記録を見つけたが、やはりルートは分からない。ただ文章表現から登山口の場所を想定した。
 何時もの駐車場から舗装路に従って進む。付近には「駐車禁止」の立て札があり、さらに進むとロープなどが張られており「進入禁止」の立て札がやたらと目立つ。おそらく地元に迷惑を掛けている登山者や散策者が沢山いるのだろう。この分では登山道も閉鎖されているのではないかと心配になりながら進む。天気予報は午後から雨なので、下山時刻を12:00と設定したが、登れずに終わるかもと覚悟をする。ようやく登山口を発見したが、駐車スペースがない。道幅が狭いので車道に駐車はできない。今回は軽自動車だったので何とか止めることができた。
 9:15歩き始める。09:18車をUターンできそうな広場、ここから杉林にの尾根に取り付く。09:21杉林を抜けて雑木林になる。ユキツバキ・マンサク・オオバクロモジが咲いている。斜面には根がえりしたナラ枯れの木が多い。ひと汗流して09:32小ピーク、足元にはイワウチワが多数咲いている。木々の間に日本海を見ながら高度を上げていく。
 09:46荒島城跡着、前後の尾根には堀切のようなものがあった。ブナの花が咲いている。右の尾根が近づいてくると、雪で覆われた沢沿いに歩けそうである。10:05ブナの木に古い熊の爪痕があった。それから僅かに登った所には、周囲のブナに沢山の爪痕が確認できた。
 10:12ブナ林の中、見附山城跡地の分岐。ここから雪が多くなってきた。飯豊連峰が見えてくるが、木の枝が邪魔ですっきりしない。10:25、523mピーク標石があった。10:30-41食事を取る。夏道と雪道を繰り返し、10:49虚空蔵峰に到着する。
 11:30-40休憩、11:54雨がぱらついてきたので小走りで、11:58車に戻った。登山口に「かねま駐車場」の看板があったので、確認のため花立方面に向かったが、駐車場らしいものは確認できなかった。
今回のコースと前日のコース
ようやく見つけた登山口
キクザキイチリンソウが群れていた
標識
車は進入禁止
ここから登りになる
オオバクロモジ
ユキツバキ
尾根を登っていく
カエデの仲間
ヒメアオキ
ムシカリ(オオカメノキ)
イワウチワ
荒島城跡
堀切と思われる
ブナの花が咲いていた
イワウチワの咲く尾根道
ショウジョウバカマ
右手の尾根が近づいてきた
沢筋を歩けそうだ
熊の爪痕
すぐ上のこの辺りに沢山の爪痕
複雑に絡み合ったブナ
太いブナ林になる
三叉路に到着
ここで左から来た登山道を合わせる
高坪山方面に向かう
いいブナ林だ
樹間から飯豊連峰が見えてきた
山名をつけてみた

つづく →