登山者情報1,891号

【2015年06月16-17日/大日杉〜御西小屋往復/草刈広一】
 梅花皮小屋と御西小屋への管理資材空輸に備えて、羽田さんとハイジと3人で、大日杉から御西小屋を目指しました。
写真は御沢を登りきって、切合小屋の近くまできたところです。
             セッケイカワゲラの一種(御沢)
 いわゆる雪虫で、御沢にもいました。丸くなって死んだふりをしています。
石コロビ沢のと同じ飯豊固有種と思われますが、和名もまだない未記載種
です。
          ウマノオバチの死骸(切合小屋〜草履塚間)
 長い産卵管をナラの木にさしこんで、中に潜むシロスジカミキリの幼虫に産
卵する習性のウマノオバチが死んでいました。なぜこんな高山帯にいたのか
不思議です。吹き上げられて中腹から飛んできたのでしょうか。雪渓は、昆虫
たちの巨大なトラップでもあります。
            ハクサンイチゲの群落(草月平)
ヘリが予定より遅れ8時30分に御西小屋にきました。それから荷物の整理を
して小屋を10時前に出発。11時半に本山小屋についた時には雷雨になりま
した。そのわずかの晴れ間に撮影しました
階状の構造土地形とミヤマキンバイ群落
ミヤマキンバイとオヤマノエンドウの大群落(今が身頃です)
アシボソスゲ(シロウマスゲ)
                    ミヤマクロスゲ
 地味ですが、スゲ類の花盛りです。アシボソスゲより、ミヤマクロスゲは小
ぶりでがっちり岩にしがみついてる印象です。飯豊では夏には大型のタテヤ
マスゲが主役となります。
イワウメ(咲き始めていました)
              テングチョウ(地蔵岳〜御坪間)
 頭がテングの鼻のように突き出してるのでこの名があります。山麓で生ま
れた新成虫が避暑のためやってくるものと思われ、10頭ほど目撃しました。
ヒメサユリの小路(地蔵岳北の語らいの丘付近)
 一株に6輪つけているのもみんなで確認しました。

おわり