登山者情報1,924号
【2015年10月21日/大石ダム〜大熊小屋/井上邦彦調査】
通行禁止となっている大熊小屋までの登山道を確認するために入山した。十貫平までに人の足跡あり、その先もわずかの痕跡。とても登山道とはいえない。登山靴は不可(今回はスパイク長靴を使用)。両手を使ってなんとか大熊沢までへつった。入っているのは道のない所を平気で歩く釣り人くらいだろう。歳のせいか、こんなに足場が狭かっただろうか。透けて見える谷底、足がすくむ。オーバーハングしている所もある。絶対につまづけない。緊張で疲れる山旅であった。
05:35大石ダム、自転車で発、寒い。05:41滝倉橋、以前にあった登山届箱がなくなっていた。06:04黒手橋、直前に倒木があり慎重に通過する。橋を過ぎると黒手沢右岸沿いに歩道が登っている。06:33菱型標識(文字は読めない)のある沢。合羽の上着を脱ぐ、合羽のズボンは朝露でびっしょりに濡れる。巻道、下る所が危ない。06:57イヅクチ沢を通過する。
07:07ダム観測所へ下る歩道を左に分ける。数年前にここで迷って遭難騒ぎになった方がいた。07:28-39休憩、08:08-13休憩。十貫平を過ぎると足跡が薄くなる。荷物は軽いから良いが重いと、足元が見えないので危ないだろう。08:42ゼカイ沢を通過する。ここから先は足跡はなく、登山道は狭く登山靴は危ないだろう。
09:26吊り橋は直っている。09:30-41大熊小屋で休憩する。09:54大熊沢まで行ってみる。橋の手すりが破損しており、手前の足場がない、ブナの倒木伝って沢まで下れるかも知れないが、それも危ない。後日、高橋賢吉氏に話すと「へつる道は悪いのでまっすぐ橋に下るのが良い」とのことだったが、その痕跡は確認できなかった。
10:06-50大熊小屋で休憩する。11:36セガイ沢を通過する。12:00-25十貫平でのんびりとブナ林を楽しむ。13:35-45休憩。13:55イヅクチ沢通過する。14:19菱型標識、ここまで2回石の上で滑る。14:50黒手橋、15:03滝倉橋を過ぎて、15:17大石ダムに戻った。
今回のコース |
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滝倉橋 登山届箱がなくなっていた |
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黒手橋手前の倒木 道の下は崖 |
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黒手橋 |
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黒手橋を過ぎて振り返る 上の道は山菜道だろうか |
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ここの崩壊地にはロープが数本下がっていた ふりこのようにもって移動する |
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文字の読めなくなった菱型標識 |
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標識のある沢 |
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登山道が崩れ巻道が造られている 足元は崖 |
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杁差岳方面 |
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イヅクチ沢のへつり道 |
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倒木 |
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笹が登山道を覆う |
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クサギ |
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ブナ林 |
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大熊小屋手前の吊り橋 |
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大熊小屋 |
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小屋の前にある水場 |
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小屋の内部 |
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大熊沢 この倒木を潜る |
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橋はワイヤーの手すりが壊れている |
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大熊沢から戻る |
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付近は素晴らしいブナ林 |
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大熊小屋脇のイタヤカエデ |
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来た道を戻る |
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黄葉 |
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ゼカイ沢 |
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十貫平 |
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シラフヒゲナガカミキリ |
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ブナ林でのんびりする |
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巻道 |
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カジカネ |
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足元はすっぱりと切れている |
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黒手橋 |
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滝倉橋 |
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橋の袂にある横山氏の慰霊碑に手を合わせる |
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大石ダムには「通行禁止」と掲示されている |
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猿の群れが落ち穂拾いをしていた |
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撮影しようと車を停めたら一斉に逃げた 猟友会で駆除をしているのだろう |
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おわり