登山者情報1,971号
【2016年06月29日/二王子岳/井上邦彦調査】
昨年は登っていないことに気づき、状況確認のため二王子岳に向かった。車の距離計は自宅から59.4kmだった。
登山者の駐車場は二段になっており、下の段に一台だけがあった。09:14駐車場から歩き出す。
境内には「登山者の車は駐車禁止」の貼紙があったが、何度も停まっていた。09:18登山届を投函して登山道に入る。傾斜の緩いエゾアジサイの咲く杉林の中をやや速い程度で歩く。09:31杉林の中にある一合目を通過すると、木で作った階段登りとなる。脈拍数は(136/m)。
09:43-44二合目の水場で水を汲む。09:54三合目を通過し、10:09-14四合目で1回目の食事を取る。傾斜がゆるい所では(114/m)。10:24五合目(パンザ)を通過する。ズダヤクシュ・ヨツバムグラを見て、10:41六合目から周囲は灌木帯になる。カラマツソウ・ヤマツツジ・ハナニガナと花も出てきた。
10:52七合目(油こぼし)を通過、ニッコウキスゲも出てきた。10:58(140/m)飛ばし過ぎのようだ、若干速度を落とす。11;01-02ほんのわずか残雪を踏み、お花畑の水場で水を補充する。ショウジョウバカマ・オオバキスミレが咲いている。この先はサルの糞が多い。
11:05山頂の小屋が見えた。ヒメサユリ・イワカガミが咲いている。11:07三王子は登山道の左手にある祠のことである。
慰霊碑を横に見て琵琶沼を通過した所で驚いたことがあった。琵琶沼と山頂の間、標高1,400mで私の目の前を歩いていたのは明らかに「ネコ」である!薄い茶色僅かに縞模様があり腹部は白かった。すぐにカメラを出したが間に合わなかった。私の前を歩いている人はいなかった。これまで山で犬を連れて歩いている人を見たことは何度もあるが、ネコを見たのは始めてである。
野生化した野猫だろうか、それとも別の動物なのだろうか?紛らわしい動物はいるのだろうか?
11:13奥の院を通過し、11:15二王子岳山頂で2回目の食事を取る。残念ながら飯豊連峰は雲の中である。途中から一緒になった阿賀市の方としばし雑談。
11:36分岐から二本木山に向かう。登山道は最近刈り払われたようで、広くて快適である。イワイチョウ・ミツバオウレン・ナナカマド・ニッコウキスゲ・イワカガミ・マイヅルソウ・ゴゼンタチバナが咲いていた。11:51-52二本木山々頂でも展望はきかない。12:07分岐に戻る。
軽いジョギングで降り、12:40-48、3回目の食事を取る。12:50五合目を通過し、一王子の水場と小屋を確認し、祠を経由して下山する。三合目分岐から水場まで1分10秒、戻りは1分33秒だった(分岐03分10秒、水場04分20秒着、05分51秒発、07分24秒分岐着)。13:40駐車場に戻った。
なお二王子岳の登山道は、前回登った時よりさらに整備が進んでいた。やりかたは支障木を利用した階段の作成だが、これだけの量は現場で調達できない。空輸などで下から上げたものだろう。それにしてもその労力は莫大なものである。この整備により登山者が多い二王子岳の登山道が侵食を受けずにいるのだろう。登山道の整備の参考になると思うので、画像を添付する。
今回のコース |
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三合目(一王子)付近 |
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登山者用の駐車場は二段になっている |
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貼紙と看板 |
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神社前の広場 |
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ここで登山届を投函する |
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エゾアジサイ |
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杉林の中を行く |
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1合目 |
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神子石 |
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2合目(水場) |
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3合目(一王子)の分岐 |
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一王子避難小屋 |
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3合目の標識 |
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トリアシショウマ |
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4合目 |
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5合目 |
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6合目 |
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ヤマツツジ |
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7合目(油こぼし) |
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すれ違った登山者が降りていく |
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登山道保全資材 |
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お花畑〈水場) |
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山頂の小屋が見えた |
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三王子の祠 |
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琵琶沼(画像の左上で猫を見かけた) |
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雨量観測施設 |
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奥の院 |
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山頂の二王子避難小屋 |
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内部にあった登山道維持管理の道具 |
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ドアの構造(山小屋は簡単な構造が一番) |
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二王子岳山頂 |
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二本木山に向かう分岐 |
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二本木山に向かう |
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イワカガミ |
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ハクサンシャクナゲ |
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約1kmとのこと |
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サルの糞(けっこう臭い) |
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広く刈り払いがなされている |
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二本木山々頂 |
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二王子岳に戻る |
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よく見かけるが・・・ |
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ガクウラジロヨウラク |
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ニッコウキスゲ |
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イワイチョウ |
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琵琶沼(右は慰霊碑) |
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ヒメサユリ |
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ウゴツクバネウツギ |
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場割峰方面 |
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ゴザンタチバナ |
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カラマスソウ |
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モミジカラマツ |
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ズダヤクシュ |
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ヨツバムグラ |
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ハナニガナ |
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一王子の水場 |
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一王子避難小屋 |
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ノアザミ |
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一王子の祠 |
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二王子岳の歩道
木の階段の上に土のうを配置したようだ |
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土のうで路肩を補強している |
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このようにすると、歩幅が小さい人でも歩きやすい |
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その上に土のうを配置 |
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延々と階段が続く 木の曲がりを利用して真ん中を低くしている |
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土のうが破れている |
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カーブ |
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上から見た所 |
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倒木を上手く足場に使っている |
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倒木を使って路側を補強 |
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おわり