登山者情報1,976号 速報

【2016年07月20日/石転び沢〜丸森尾根/井上邦彦調査】
 
 石転ビ沢の状況確認と梅花皮小屋への荷上げのため、齋藤弥輔氏の日帰りで登ってきた。
 やはり石転ビノ出合の雪渓は前回〈7月14日)と大きく変化していた。門内沢を渡渉したが、右岸に上がる所はピッケルのピックを突き刺して手がかりとし這い上がった。ここの状況は今後も毎日のように変化するので、各自でルートを探して欲しい。
 さらに石転ビ沢を飛び石で渡った。石転ビ沢右岸の踏み跡は数日前に梅花皮小屋から石転ビノ出合まで下って状況を確認した関氏が刈り払いをしてくれていた。全体に雪渓の左岸寄りは雪渓が崩壊中のため、右岸寄りにルートをとった。
 標高1,060m付近で正面に亀裂が現れた。観察をしたところ、右岸からの枝沢の影響で雪渓が極端に薄くなっていた。ここはとても渡れる状態ではないので、右岸に移り巻いて通過した。右岸から見ればその薄さは一目瞭然なのであるが、登り降り共に雪渓の上からは分かりにくい。ここは十分な注意が必要である。
 ホン石転ビ沢出合付近も左岸寄りから中央にかけて薄くなっているので右岸寄りに登って、左岸にある何時もの場所で休憩した。ここから上部は例年なら右岸寄りが陥没するのであるが、まだその前兆はなかった。
 北股沢出合の清水で休憩し、黒滝直前で左岸の踏み跡に取り付いてアイゼンを外した。黒滝の上から左岸の踏み跡を登るが、まだ完全には露出していないので、何歩かは雪渓の上に足を置いた。ここは滑落すれば黒滝に落ちて重大事故になるだろう。やはりピッケルが頼りになる。
 枝沢に出た所で右岸の踏み跡に入り、直登して小沢を横切り中ノ島(草付き)に出た。最上部の雪渓は消えて踏み跡が露出している。なお梅花皮小屋直下の残雪でまた雪を踏んだ。

05:12砂防ダム発
05:39-46うまい水で食事
06:00地竹原慰霊碑通過
06:18-29梶川出合、ザックを直す
07:15-26石転ビ沢右岸で食事
モミジカラマツ・オオサクラソウ・ミヤマキンポウゲ・ミヤマガラシ
07:36雪渓に上がる
07:59右岸を巻く
08:22-38ホン石転ビ沢出合、アイゼンを履く、食事
09:21-31北股沢出合で食事
09:40黒滝、アイゼンを外す
ハクサンコザクラ・ミヤマキンポウゲ・ハクsナンボウフウ・モミジカラマツ・ヨツバシオガマ
10-35-11:10梅花皮小屋
チシマギキョウ・エゾイブキトラノオ・ニッコウキスゲ・ヨツバシオガマ・ハクサンフウロ・イイデリンドウ・タカネアオヤギソウ・ミヤマウスユキソウ・ムカゴトラノオ・タカネツリガネニンジン・タカネヒゴタイ・イワオウギ・クルマユリ・ミヤマコウゾリナ・
11:32北股岳
ミヤマキンバイ(終)・キバナコマノツメ・ヤマハハコ・シラネニンジン・マルバシモツケ・ハクサンシャクナゲ・ミヤマダイコンソウ・コゴメグサ・ミヤマアキノキリンソウ
12:12-39門内小屋
12:55扇ノ地紙
13:15地神山
13:25地紙北峰
エチゴキジムシロ・アカモノ・ニッコウキスゲ・イワカガミ・ヨツバシオガマ・チングルマ・ミヤマキンポウゲ・モミジカラマツ・ハクサンボウフウ
13:45-52丸森峰上の休み場
14:35-50夫婦清水、片道30秒、水量豊富
15:18、700m峰
15:44丸森尾根登山口

以降は作業中 
石転ビ沢のコース
石転ビノ出合のコース
梶川出合
石転ビノ出合
門内沢左岸から撮影 正面は石転ビ沢
門内沢左岸から撮影 渡渉点
門内沢左岸から撮影 奥の雪渓
先行者が右岸に這い上がったところ 我々もここを登った
門内沢を渡る
這い上がって振り返る
状況によってはここを登ることになる
渡渉点
奥の雪渓も崩壊が始まっている
左が門内沢、右が石転ビ沢
石転ビ沢を渡る
ミヤマガラシ
石転ビ沢右岸を進む
関氏が刈り払ってくれていた
雪渓に上がる
右岸を巻いて撮影、かなり薄い
巻き終わって撮影 雪渓の上からでは薄さは分かりにくい
雪渓を進む
ところどこに亀裂がある
ホン石転ビ沢左岸で休憩
中ノ島(草付き)
上を目指す
最上部が梅花皮沢の崩壊している雪渓
北股沢
北股沢出合
穴が黒滝
黒滝から左岸を登り、大きな岩の手前に小沢がある
北股沢出合の清水
黒滝から上の状況
この穴が黒滝
左岸から小沢が入る ここから尾根を直登する
直登部
大岩の上で小沢を渡る
中ノ島(草付き)の水場
振り返る
中ノ島(草付き)最上部の横断箇所は露出している
梅花皮小屋が見えた
ハクサンコザクラ
シナノキンバイ
オタカラコウ
小屋に出るとイイデリンドウが出迎えてくれた

つづく →