登山者情報1,991号

【2016年08月31日/横峰作業道・トンネル脇〜五段山/井上邦彦調査】
 小白布沢沿いの大規模林道途中から林道を進み横峰小屋跡の北西に出る歩道は、登山道としては認められていない。あくまでも作業道として緊急時や山の管理などのために使用されるというものである。林道の入口は施錠されており、付近に駐車可能な場所はない。林道はすれ違いができないことは勿論だが、そうとう荒れており軽トラックでもないと進めないし、途中にはカーブが曲がりきれずにスイッチバックで進む場所まである。地元の方の案内があればともかく、一般の登山者が入り込むことは勧められない。今回はあくまでも登山道の状態を確認する業務のために入山した。
 09:17駐車場発。09:34尾根に出る。水場は登山道の近くにあるが、今年も数人から渇れていた旨の話を聞いている。09:41-47水場、下り1分32秒、戻り34秒であった。今回は細いものの水が出ていることが確認できた。10:10-19横峰分岐に到着、携帯電話が通話できた。10:31水場を通過し、10:49駐車場に戻った。
 続いて、大規模林道飯豊トンネル飯豊町側入口から県境に登る登山道を歩いた。トンネル脇には2〜3台の駐車スペースがあり登山届箱も設置されている。すぐ近くに広場があり駐車場に適しているが、これまで駐車の可否について異論が耳に入っている。現在は車道工事の資材置き場となっており使用禁止となっていた。
 11:16駐車場から歩き出しすぐの小沢で水を汲む。11:36-41川入切合に到着する。切合とは道が合わさるという意味があるようだで、以前は飯豊町岳谷と喜多方市川入を結ぶ峠であった。11:57-12:17食事をするが、携帯電話が使用できた。12:33-37五段山分岐にう到着、ここでも携帯電話が可能であった。13:13駐車場に戻った。
 この後、車道の状況を確認するため、谷地平分れに向かった。この林道の入口には昨年なかった「通行止」の標識が立っていた。谷地平登山口から先は、ここも軽トラックレベルであり、車道には「俺の縄張りだぞ!」と主張するように立派な熊糞があった。
 西沢林道の入口にはロープが張られ施錠されていた。赤崩林道は土砂を撤去したばかりのようであり、下りきった所に進入禁止のロープが張られていた。ここから戻るわけにも行かず、ロープを外して通行させていただいた。五枚沢集落は携帯県外であるが、ここから舗装路になっていた。
今回のコース
作業道
ニホンザルがお出迎え
大規模林道からの入口
注意書き
奥の駐車場
急登に汗を流す
水場への道
水場
横峰小屋跡近くの登山道に出た
トンネル脇駐車スペースにある登山届箱
登山道に入ると標柱がある
後ろから見るとクマに齧られた痕がある
川入切合の標柱
こちらもクマに齧られている
五段山
標識の下にあるのは、標柱がクマに噛り倒された残骸である
月夜岳方面
磐梯山
谷地平に向かう途中
熊糞 500円玉と大きさを比べて欲しい
白い種はウワズミザクラ
リンドウ
西沢林道の入口
赤崩林道の入口

おわり