登山者情報2,048号
【2017年05月03日/西俣尾根〜頼母木小屋/井上邦彦調査】
梅花皮荘の駐車場に行くと、梅花皮小屋と御西小屋の除雪に向かうEHJ一行が出発準備をしていた。石転ビ沢を登る彼らを見送り、私は06:00歩きだす。06:05民宿奥川入で登山カードを投函する。杉林にだけ雪が残っていた。指導標から右折し、尾根に取り付く。尾根の歩道に雪はなくなったが、当日にここで転落し、下の登山者を巻き込んだパーティがいたと連絡があった。
06:38大曲リでシャツを脱ぐ、気温が高い。ユキツバキ・イワウチワ・ムラサキヤシオ・オクチョウジザクラが咲いている。06:56-07:06十文字ノ池で食事、ここの手前から雪道となるが、夏道も所々露出している。雪の上にはしっかりとしたトレースがあり、夏山の感覚である。
07:38-50西俣ノ峰から先も夏道と雪道を交互に進む。念のためピッケルを出したが、結局アイゼンは使用しなかった。ショウジョウバカマ・カタクリ・マルバマンサクが咲いている。ルートを失ってうろうろしている登山者を追い越す。
08:35枯松峰を通過し、08:42-51食事。09:07オオドミから先は全て雪道となる。無風快晴。09:30森林限界、09:37三匹穴を通り過ぎ、頼母木平を左から巻いて藪を僅かに漕いでそのまま直上し、10:19-31頼母木山々頂に到着した。
稜線も途中から夏道を歩き、10:45-52頼母木小屋に降ると、亀山さん達が門内小屋の修繕に行っていると書き置きがあった(下山後、本人から「門内小屋すべて完了、利用に全く支障ありません」のメールがあった)。
千代吉沢に降り、横断して尾根を越え、残雪を辿って西俣尾根に戻る。その後は途中でナギちゃんと休憩、井上さんや小柳さん達とすれ違うたびに立ち話をして、12:47-58西俣ノ峰、3:43-52大曲リで休憩する。ブユが出てきた。これからはハッカ油が標準装備に加わるだろう。
アプローチでは様々な山菜が顔を出し始めていたが、このコースは民有地を通過する。また国有林であっても山菜を採取する場合は事前に入山券を購入する必要がある。地元の方々と軋轢を起こさないように注意して登山を楽しむことが求められる。
三匹穴〜頼母木山〜頼母木小屋〜三匹穴 |
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西俣ノ峰より |
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杁差岳 |
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大雪原 |
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杁差岳 |
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振り返る |
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枯松峰より頼母木山を仰ぐ |
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オオドミ |
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ダイグラ尾根 |
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倉手山を見下ろす |
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杁差岳 |
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三匹穴 |
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振り返る |
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山頂が見えた |
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頼母木山々頂 |
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地神山 |
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二王子岳 |
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頼母木小屋に向かう |
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頼母木小屋と二王子岳 |
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地神山 |
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モグラ?ヘビ? |
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頼母木小屋から千代吉沢に降る |
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千代吉沢から杁差岳 |
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鳥海山が見えた 煙は山焼きのもの |
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数カ所から煙が昇っている |
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ダケカンバ |
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杁差岳 |
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多くの登山者とすれ違った |
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飯豊山 |
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除雪は天狗平まで進んだようだ |
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見飽きない風景 |
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振り返る |
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鉾立峰 |
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遠景は蔵王連峰であり、中心からやや左よりに観光ワラビ園を道路が横切っている。その左の緑が濃い所は小玉川集落の
水源地としてブナ林が保存されてきた所(近年、遊歩道が整備された、ブナは他の樹木より早く萌えるので分布が分かりや
すい)。こうしてみると、キタゴヨウが線状に生育しているアバランチシュートが豊富なことが分かる。いかにもツキノワグマが
好みそうな地形である。なお右下部は倉手山である。 |
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ショウジョウバカマとイワウチワ |
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ここも水源地として保全されてきたブナ林 |
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タムシバが白い舌を出し始めた |
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? |
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大曲りから朝日連峰 |
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飯豊山 |
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オクチョウジザクラ |
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キクザキイチリンソウ |
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ミズバショウ |
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カタクリ |
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民宿奥川入 |
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下山すると、本日(5月4日)に開催される「熊祭り」の準備の最中であった。
地域の方々が総出で行うのだが、人手が足りずに都市部の大学生などが
手伝いをしていた。 |
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おわり