登山者情報2,099号

【2018年02月19日/飯豊連峰を囲む三県山岳遭難対策合同会議/井上邦彦調査】
平成29年度 飯豊連峰を囲む三県山岳遭難対策合同会議 報告
期日:2018年2月19日
場所:喜多方市喜多方プラザ文化センター
参加:渡部政信救助隊長、齋藤弥輔中央班長、井上邦彦中央班員

講演「栃木県那須町で発生した雪崩事故について」---ナス地区消防本部 深沢氏
・雪崩の原因や事故の分析には触れず、消防として事故対応にあたった内容の報告であった。
・参加者数について、参加予定者数を把握している本部と、当日の参加者数を把握している現地との情報の混乱があった。これは救出作業や搬送のタイミングにも支障をきたした。
・人名最優先のDMAT隊、人定が必要な警察の間で混乱があった。
・現地本部で取材を行い、規制線内にも入り込む報道関係者がおり混乱した。

事例報告「喜多方地方広域市町村圏組合消防本部」
・夏の剣ヶ峰、冬の西吾妻などにおける訓練の報告
・8月19日に発生した飯豊山南側の沢に迷い込んだ遭難者の報告
・8月13日に発生した切合小屋(種蒔山分レ)分岐で発生した滑落事故の報告。
・7月1日に発生した三国小屋から弥平四郎に向かった行方不明者の報告。

事例報告「新発田市地域広域事務組合消防本部」
・春季および秋期における救助訓練の報告

事例報告「飯豊朝日山岳遭難対策委員会(渡部救助隊長)」
・8月15日に五郎清水で発生した救助作業などの報告。

その後、山形屋において懇親会が開催され、情報交換を行った。

※ DMAT隊:災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム。医師、看護師、他の医療職、事務職によって構成される。山形県内でも公立置賜総合病院など災害拠点病院などで編成されている。
講演
雪崩事故の搬送
喜多方消防本部の報告
小屋においてある資材
渡部救助隊長の報告

おわり