登山者情報2,128号

【2018年07月13日/馬ノ髪山/井上邦彦調査】
 早朝、渡部救助隊帳からの電話で目覚める。「昨日、石転ビ沢を登った二人が中ノ島(草付き)下部右岸側で光が点滅しているのを見た。視界不良のため物体は目視確認できなかった。ヘッドライトを落として光っているのか、人がいるのかは不明・・・」とのことだ。とりあえず本日予定の山行を中止し、待機することとした。
 梅花皮小屋の管理人が現場を確認したが、異常は見つけられなかったとの連絡を受け、これからまにあう所の調査地として馬ノ髪山に向かうことにした。
 立派な石づくりの入口標柱がある駐車場は3台程度が可能。車を停めて12:01林道を歩き出す。12:04砂防ダムを越える。「山頂までおおよそ2時間」の標識がある。すぐの所に昨年のクマハギ被害杉がある。杉林を抜けて、沢を渡り左岸へ移る。この先は描ききれないほど右岸・左岸へと渡渉を繰り返す。P126は何時もうっかり右岸を進みすぎる所、沢身を歩くと小沢が右岸から入る。
尾根取り付きロープを通過し、12:28-36天然杉の急な尾根になった所で半ズボンにする。あとはひたすら高度を稼ぐ。途中に2本、杉の倒木があるがきちんと処理がされており、下だけ見て登っていると気づかないくらいだ。
 12:54展望地で汗を拭う。天然杉、赤松、キタゴヨウと多彩な針葉樹が生育している。天然杉は頭がまるまるで「もりもり杉」といった感じである
 傾斜が緩くなると13:11登山道を挟むように大きな杉があり、たもとに白い箱が置かれている。この箱は以前、木の上にあったものだ。ここまで来ると山頂は近い、わずかに下って左からくる県境尾根に上がり、さらに鞍部を越すと山頂である。山頂付近にはヤマグルマが多い
 13:16-25馬ノ髪山々頂で食事を取る。山頂の広場には黒崎山の会が建てた金属製の標柱が設置されている。あいにくと今日は視界ないが、焼峰方面は結構展望が良いように刈り払ってあった。
 13:41展望地を通過する。ナラ枯れで甚大な被害を受け、壊滅したかと思われた場所なのだが、数本のミズナラは生き残って回復の兆しになっている
13:55尾根取り付き。今日は丁寧に右絵左へ踏み跡とピンクの測量テープに従って歩いたが、面倒だと滝もないので沢身をそのまま下ってしまいそうだ。なお濡れた苔のある石なので、転倒に注意したい。
 14:11砂防ダムを通過し、14:13車に戻った。
今回のコース
駐車場
駐車場の標柱
この林道を進む
砂防ダム
昨年のクマハギ痕
杉林を抜けて沢を渡る
踏み跡とテープに導かれて
沢身を歩く所もある
ここで左岸の尾根に取り付く
天然杉の急傾斜な尾根道
ナラ枯れで殆どのナラは枯れたが、生き残ったナラもある
ひたすらに登る
寝返りした天然杉
展望地にて
展望地にある古いクマハギ痕
まるまるモリモリの天然杉
傾斜が緩くなると杉の根元に
白い箱があった
この植物は?
山頂に到着
黒崎山の会が立てた標柱
唯一咲いていたオオコメツツジ

終わり