山地図調査のため足の松尾根から?差岳に登るつもりだったが、野島さんの写真展オープンセレモニーが行われると聞いて頼母木小屋にいくことにした。
4時起床、荷物をまとめてコンビニ経由で奥胎内に向かう。奥胎内ヒュッテは停電のため7月26日まで休業とのことである。屋外トイレも使用できなくなっていたが、仮設トイレが設置されていた。
駐車場は車で溢れていたが、幸い軽自動車1台分のスペースがあった。自転車を車からおろし組み立てる。ヒュッテ前には乗合タクシーを待つ登山者が列を作っていた。
05:48奥胎内ゲートからを通過する。登る前に疲れないように急坂は自転車から降りて押す。途中で乗合タクシーに追い越される。運転手に尋ねた所、今朝は3往復で約40人を運んだとのことである。06:25車道脇の水場でタオルを濡らす
登山届を記入し、06:17登山口から登り始める。御用平から急登に取り付くと、新しく登山道がジグザクに付け替えられ歩きやすくなっていた。06:39大木の倒木があり迂回路が作られていた
登山者に道を譲っていただきながら高度を稼いでいく。06:50姫子の峰は日当たりが良く暑い!先行者も日陰で休んでいた。
ロープの設置されている迂回路を登り切ると胎内尾根の二ツ峰などが目の前に広がった
次の新しい迂回路も一部手が加えられている。07:08鞍部の岩場を通過する。刈り払いしながら2名が下ってきた。暑い中、頭が下がる。07:12-19食事を取る。歩きだすと予想通り日向に出る、ここで休んで正解だった。
07:26滝見場と07:27英三ノ峰は殆ど離れていない。そこからひと登りで大石山方面がどんと広がる。07:39昔の水場は知っている人はもう少なくなっただろう。展望が開ける。
水場手前は登山道が2転3転している。尾根伝いに1090m峰を通過する登山道が、南東の船窪に戻され、さらに南東の尾根伝いに変更されて現在に至る。これに従い「ヒドノ峰」の標柱位置も変わっている。07:48ヒドノ峰を通過する。
07:53水場分岐、10時にオープンセレモニーが始まるので、水場確認は下山時にして先を急ぐ。08:01地滑りでできた広場。08:10-21樹林帯を越す前に日陰で食事を取る。08:23イチジ峰、08:51西ノ峰。一気に視界が開ける、ここまでくれば後は楽だ。
08:56大石山分岐着。ここまで約40名の登山者に道を譲っていただいたが、最後の方は、女性1名、男性2名と抜きつ抜かれつとなった。頼母木小屋に向かう。ニッコウキスゲ(盛)・ハクサンフウロ(盛)・エゾイブキトラノオ(盛)・シラネニンジン・コキンレイカ・イブキジャコウソウ((盛)・スカシユリ・タカネナデシコ・ミヤマホツツジ・イワテトウキ・タカネマツムシソウ(1輪)・シロニガナ・クルマユリ・マルバダケブキ・ミヤマコウゾリナなどが咲いている。
09:27-11:22頼母木小屋に到着し、しびれるように冷たい水で喉を潤す。そうそうたるメンバーと情報交換や雑談を行ない。10:00から小屋前で「野島俊介/雲上の写真展」オープニングセレモニーが始まった。列席の方で最年長である長部六郎さんと、私が来賓挨拶。長部さんはなんと81歳!今でも4時間で頼母木小屋まで登ってくるそうで、先日はテントを担いで来たそうである。
「飯豊連峰は南部と北部に分けることができる。烏帽子岳の南に位置する御手洗ノ池は、かつて新発田市から飯豊川沿いに遡り、ここで稜線に上がり南下して飯豊山に向かった登山道があった。このコースより南の地名は殆どが信仰登山に由来する。大日岳は大日如来、御西小屋が建っているのは弥陀ヶ原・・・枚挙にいとまがない。一方、弥陀ヶ原より北には信仰登山の香りがする地名はない。山の形や開拓当時の人名に由来するものが多い。頼母木小屋の建っている場所は、米沢の猟師と呼ばれた小国町小玉川の面々がクマを求めて胎内川に下ったルートでもある。北飯豊は原始的な自然崇拝が息づいてきた所である。四季を通じ北飯豊に通い続けて撮影を行ってきた野島俊介さんの作品は、この山の持つ空気や躍動を感じさせる。山から頂いたものを山に還すという意味でも、頼母木小屋でこの写真展が開催されることは意義深いと思う。北飯豊を訪れる登山者にぜひ鑑賞していただきたい。」というようなことを言うつもりだったのだが、突然の来賓挨拶指名だったので、うまく言えたかどうか(汗)
テープカットも野島さん、長部さん、私が指名いただいた。さらに通りかかった登山者からの花束贈呈、記念品贈呈、亀山さんが担ぎ上げた缶ビール1箱の贈呈と続いた。その後に、小屋の中に入り、野島さんから写真の説明や撮影のポイントなどをお聞きした。なお亀山さんからの缶ビール箱は軽いと思ったら、中身は既に冷たい水で冷やしているとのことでした。
いつまでも皆さんと同じ時を過ごしていたいが、そうも行かない。懇親の席を外して?差岳に向かった。11:44-45大石山分岐を通過した後に見かけた花々は、ギボシ・ニッコウキスゲ・ハクサンフウロ・コキンレイカ・シラネニンジン・クルマユリ・エゾイブキトラノオ・ヤマトウバナ・ミヤマコウゾリナ・シロニガナ・ハクサンフウロ・タカネナデシコ・クルマユリ・ヤマハハコ・ミヤマシャジンなどである。特にスカシユリが見事だった。
12:16鉾立峰、12:42-46杁差岳。小屋前は満開のニッコウキスゲに彩られていた。杁差岳付近は携帯電話がかろうじて通じるが、不安定である。なんと小屋前で2本の杖をついた長部さんと再開!私より早く下山を開始したと思ったら、ついでに?差岳まで来ていた。ゲートから登山口まで自転車、日帰りで足の松尾根を登り、頼母木小屋のセレモニーに出席し、帰途は杁差岳経由とは、なんとも凄まじい81歳である。
12:55杁差小屋に立ち寄り、水場の状況を確認する。12:56-09食事をし、13:28、鉾立峰、14:02大石山分岐、14:05西ノ峰、14:23イチジ峰。ここで長部さんに追いつき、先に下る。
14:29広場、14:35:30分岐から水場に向かう。14:39:13水場着。食事をして14:45:50水場発、14:53:01分岐に到着する。水場までの道も以前と2転3転している。以前は涸れ沢を下ったが、今はロープで尾根沿いに下っている。水場の状況は2131号に記載したので省略する。
14:55ヒドノ峰、15:10滝見場、15:19岩場、15:25-32食事、15:43姫子の峰。途中で野島さんに追いつくかなと思っていたのだが、全く気配がない。
16:12登山口、野島さんが乗ってきたはずの自転車がない。16:28駐車場に戻ると「井上さん!」と声を掛けられ、振り向くと野島さんが笑っていた。