登山者情報2,159号
【2019年06月12日/石転ビ沢/竹田彰彦調査】
状況は、非常に落石が多い年であると感じた。6月1日に登った時も2度落石が登山者の方向に落ちてくるのを確認した。雪渓上には無数の大小の石があり、かろうじて雪で止められた状態である。この石はやがて音も立てずに下に向かって流れてくる(飛んでくる)恐れがある。特に北股沢付近の落石は徐々にスピードを上げながら下部に向かって落ちてくるものと思われるので、ガスが張り出した状態で登る場合や、雨が降っている中で登るのは相当危険です。
さらに北股沢にある大岩は、ホン石転び付近からは見えず北股沢に隠れている状態です。いつ落ちるか(滑るか)わからず、不意を突かれればアイゼンを付けたまま逃げるのも容易ではないと考えられます。大きさは3立方メートル位です。多分6トン位の重量があるのではないでしょうか。
10日に登った時になかった石が、跡を引きながら下まで落ちていました。これもかなり大きい石(1立方めーとる弱位)です。
黒滝より上部を仰ぐ
北股沢の途中で止まっている大岩
大岩の拡大
落石の跡(ホン石転ビ沢出合付近)
下まで流れた落石
終わり