登山者情報2,164号

【2019年07月09-11日/梶川尾根ダイグラ尾根登山道刈り払い/井上邦彦調査】
 二日間に渡り、日帰りで梶川尾根の登山道刈り払いを行ってきた。標高1,800m以外は登山道全てが露出しており、ほぼ滑落の心配はなくなった。一方石転ビ沢を眺めると、まだ中ノ島(草付き)の上部には豊富な残雪が張り付いており、落石と滑落に十分な注意をする必要があると感じた。また五郎清水に設置していた「水場」の標識が折損していた。
 2日目の下山時、標高756mに登る時にはなかったクマの食事痕があった。ナラ枯れで危険になり伐採されたミズナラの伐根に穴を開けてアリを食べたらしい。付近には木屑が散乱していた。
 翌日はダイグラ尾根下部の刈り払い作業を行った。標高1,158m登山道脇のミズナラに樹洞があり、クマの越冬穴の可能性を感じさせた。
登山口に作業中の旗を設置
刈り払い作業
滝見場から石転ビ沢
同じく梅花皮大滝
翌8日、滝見場より
五郎清水
奥の水場
手前の水場
直進は水場、登山道は右に下る 昨年も間違えて遭難者が出ている
ダイグラ尾根と飯豊山
三本カンバより
崩壊地
梅花皮大滝
先行して扇ノ地紙まで刈ってきた柳沢君
石転ビ沢最上部 中ノ島(草付き)から上部は傾斜がきつい
草刈君とヒメサユリ
伐根に穴を発見 周辺には木屑が散乱していた
クマがアリを食べるために掘った穴のようだ
伐根のあった地点
11日ダイグラ尾根で作業中に樹洞を見つけた
カメラを入れて底を撮影 居心地が良さそうだ
こちらは上部を撮影 他に出入口はないようだ
樹木の全体 樹洞のあった場所

終わり