登山者情報2,168号

【2019年08月08日/大日杉〜切合小屋/井上邦彦調査】

 注意!イヨシロオビアブ(通称:メジロアブ・コシジロアブ)の発生が始まりました。林道を歩く方は、それなりの覚悟をしてください!
 大日杉小屋までの車道は崩壊したため現在工事中であり、小屋手前400mの地点から先は車が通れないので、数台が道路脇のスペースに止まっていた。また釣り堀の近くの看板で、これ以上は車が入れないものと思った車が1台駐車されており、ここから歩いたとのことである。
 05:22大日杉小屋発、荷物は約20kg。05:47ザンゲ坂上、06:11-27長之助清水で食事をしていると、なんと松本(旧姓小原)希夫妻が登ってきた。ここから切合小屋までほぼ一緒に登る。06:33御田、06:52何時も休む所、07:19-30食事。08:07-18地蔵岳山頂で食事。
 09:05-15目洗い清水まで下る。岩が露出した急斜面を下ると湿地なる、ここが水場と勘違いしている登山者がいるようだ。右にやや登り気味に行くが、アザミが痛い。藪の中には冷たい良い水場がある。
 09:49-00気持ちの良いダケカンバで食事。10:02御坪。目洗い清水から上の登山道はしっかりと刈り払いがなされており、昨年までとは全く違う。御沢分れから雪渓コースに下る道も丁寧に刈り払いがされている。そのため真っ直ぐ行くと間違って雪渓コースに下る方もいるかも知れないので注意して欲しい。
 10:37素敵な水場。稜線に出る直前の残雪は急斜面となって登山道を覆っている。滑落事故が心配である。残雪手前から踏み跡を直上して稜線に出るが、途中で踏み跡は消えているので要注意箇所だ。初めて下る方はルートが分からないと思う。
 10:58-11:09切合小屋で御西小屋の草刈君に担いできた荷物を託す。二人で佐藤さんから昼食をご馳走になり、情報を交換する。今年は剣ヶ峰と三国〜切合間で事故があったとのことである。本山小屋に向かう松本夫妻とはここで分かれるが、なんと大日岳まで行ってきたという小泉さんとばったり!
 下山は稜線直下の残雪を下から通過してみた。通れないことはないが、踏み跡もなにもない急な斜面を下って沢沿いに登るのだが、とてもお勧めはできない。その後は御沢に降り、飯豊山の穴堰(山形県指定文化財)の様子を確認する。地蔵清水にも降りてみたが、当然ながら溜り水があるだけで水場は渇れていた。最後に長之助清水は、昔の道が崩壊したので巻道を作っている。ここにはロープと縄梯子が設置されていた。冷たい水で喉を潤し、大日杉小屋に向かった。15:40小屋着。

釣り堀から狭い道に入った所の看板
長之助清水
ロープと縄梯子で下る
冷たい水だ
地蔵岳山頂周辺のセンジュガンピ
地蔵清水は雪がなくなると使えない
目洗い清水の標柱
湿地に下ってから右手に登るが、アザミの棘が痛かった
ここも冷たくてうまい水だ
下から登山道を見上げる 露出した岩を登り降りする
登山道は快適に刈り払いされていた
ダケカンバ林にて
御沢(雪渓)コースは使えない
雪渓コースとの分岐 間違えないように注意!
穴堰まで下ってみた
足元に穴堰がある
御沢に下る これは上流側
下流に向かう
赤丸が穴堰の取水口
すっかり草に覆われている
穴の中を覗く
史跡に指定されている
素敵な水場(仮称)
稜線直前、登山道を覆う残雪が立ちふさがる
今回のコース
切合小屋側から撮影 大きく雪渓を巻いた
大日岳とタカネマツムシソウ
草履塚の登り わずかに残雪を踏む

終わり