登山者情報2,201号

【2021年02月26日/百石山登山訓練-2/木内茂雄調査】

【タイム】
 登山口8:30~砂防ダム8:46~第一鞍部9:56~第二鞍部10:05~山頂10:44~11:38砂防ダム~11:50下山
【記録】
 今日は天気が良さそうなので、又訓練に登る。登山口の雪の状況を見て、始めから輪カンを履き終わると、ストックを忘れたのに気が付く。家には数分で戻れるが、輪カンを脱ぐのが億劫なので、覚悟して歩き出す。
 気温が低くないので、雪は柔らかく、15~20センチ程沈む。広い緩やかな道を15分歩くと砂防ダムに突き当たる(夏道は少し手前で左に登る)。左の急斜面約15mを一気に直登しダムの堰堤上部に立つ。此処でなつみちが合流する
 堰堤を乗り越え、真っ直ぐ少し下ると杉林に入り、右下の沢沿いに登る(今は雪の下だが、水音がしているので、間もなく開くだろう)。
 暫くして、沢は左に曲がるが、目の前の雪の壁を一気に登り、左側の急斜面を更に直登する(夏道は左に巻込む様にしてから右に曲がり合流する)。
 この辺りから息切れと言うか、心臓が高鳴り、30歩スッテプを切り、30回息を整える繰り返しで苦しむ。一瞬、これでは山頂まで行けるかと、不安が頭をよぎる。ストックを忘れたのがいけないのか、それとも、6年間のブランク、いや、加齢かと自問自答する。だがしかし、私の”糞根性”で自分に言い聞かせる。こんな、体たらくで今年、飯豊に登れるかと尻を叩く。
 その先、夏道は左にそれるが、真っ直ぐ急斜面をあくまでも、直登する。息使いは相変わらずひどく30歩、30呼吸の繰り返し、これを喘ぎ喘ぎと称す(ヒマラヤはこんな物では無いだろう)。この辺りからは、既にブナ林に変わっている。
 それでも確実に高度を上げ、稜線に辿り着く。此処は夏道より右に逸れた、鞍部で勝手に第一鞍部と名付ける。そして、第二鞍部までは緩やかに登り、左からの夏道と合流する。此処にはウサギの”目くらまし足跡”が残っていた。
 一呼吸後、暫く尾根歩きをするが、やがて、”伊佐領マッターホルン”の急登になる。頂上直下は雪の付き方がかなり急傾斜だが、ステップを確実に切、登り切る。天候は曇りで飯豊連峰は撮ることができなかった。
 下山は、今来た箇所を下るが、ストックが無いので、真剣そのもの、慎重に一歩一歩、20m程下る。後は気楽に今来たトレースを下る。春が近いようで、3回位”落とし穴”に落ちた。

砂防ダム 
 
 杉の枝がカモシカに食われていた
 
春が近い 
 
 ブナ林
 
 山頂より 手前伊佐領集落、中央は岩向山
 
 山頂の雪庇
 
 下山してくると、登山口の向こうは岩向山
 

終わり