登山者情報2,205号

【2021年03月07日/百石山登山訓練/木内茂雄調査】
【タイム】
  登山口4:30~第一鞍部5:41~第二鞍部5:48~6:20山頂~6:30山頂で日の出~山頂7:10~山なしの木(第二鞍部)7:44~第一鞍部7:57~二俣の沢8:22~砂防ダム8:27~8:36下山
【記録】
  前日の天気予報は快晴、最低気温-7℃だったので行動を起こす。雲海で岩向山の頂の向こうに、朝日に染まる飯豊連峰を撮る為、朝早く出発する。髙橋耕司夫妻とライトを点けて歩き出す。
 足元の雪はクラストしていて、たまに足を取られるが輪カン無しで歩ける。砂防ダムも超え、杉林を通過、そして、二俣の沢(今は左に曲がる、右は雪で埋まっている。此処の正面から急登が始まる。まだ暗くライトの光も遠くに届かないが、慣れたコースを只管登る。
 第一鞍部までは急登が続き、雪面はクラストが更に固くなってくる。簡易アイゼンが欲しい!!!滑らない様に慎重に登り、尾根(第一鞍部)に出ると夜が明け、ライトは消す。此処から左に曲がり、雪と夏道を交互にユックリ歩き第二鞍部に着く。そして、愈々ピークへと
 また登りが始まる。山頂に近づくに従い、傾斜はきつくなり、長靴ではキックステップが切れない。少し前に拾った、少し太めの棒っ切れで、雪面を突っつき小さなステップを作って登る。非常に効率が悪く腕が疲れる。この時期はアイゼンだけでも、更ににピッケルだけでもあれば安全だ。
 最後の急登を、か細いステップを作りながら、それこそ、慎重に登り切る。飯豊連峰の稜線は雲を被り、雲海は無く、写真にならない。東からの日の出が見られたのがせめての救いだ。お燗をしてきた酒と、高橋夫妻からのカップラーメンでユックリと休憩するが雲が取れそうにないので、下山にかかる。
 出だしの下りは厳しく、更に棒っ切れでステップを切り、真剣に、慎重に下る。第二鞍部ではLFDに頼まれた、看板”山なしの木”を取り付ける。その後、第二鞍部までは神経を使う事無く、気楽に下る。そして、右の急斜面の下りが始まる。
 この時期はアイゼンだけでも、更ににピッケルだけでもあれば安全だ。下り斜面の雪がクラストしていて滑りやすい。本当に真剣、慎重そのものであった。大分下に下り、杉林の急坂にさしかかった。斜面には杉の小枝が散乱していて、不注意でその小枝に右足を載せてしまい、橇の様に足を取られ、20m程、滑落してしまった。(帰宅して着替えたら杉の葉が背中から出てきた。)
 更に下り二俣沢手前で熊の足跡を見つけた。今年は熊の目覚めが早いのだろうか?沢に降りるまでは、写真の様に一寸慎重になる。後は問題なく下山した。
山頂で日の出 
 
山梨の木 
 
 クマの足跡
 
 二俣沢手前の降り口
 

おわり