登山者情報2,207号

【2021年03月20日/第5回百石山登山訓練:自然環境の変化/木内茂雄調査】

【タイム】
 元小学校前登山口7:58~8:04砂防ダム~8:13二俣出合い~8:54第一鞍部~9:06第二鞍部~9:53山頂10:10~11:05旧小学校に下山
【記録】
 前回の装備でピッケル、アイゼンが必要だったので探したが、草花の鉢で隠れていて見つからず、止むを得ず、おもちゃみたいなピッケル1本、ストック1本、輪カン一足で出発する。
 朝の気温-6℃なので輪カンを付けず楽に歩ける。砂防ダム過ぎ杉林に入るが、残雪は多い。今年の大雪で太い杉の木が折れている。
 二俣出合いは前回から沢は出ているが、正面から雪は有り、おもちゃピッケルで2ステップ切り、乗り越える。目の前の急傾斜は一部ブッシュが出ているので左に巻いてから、右に戻り急斜面を登る。
 その先も凍った雪の上を登り、やがて、夏道は左の杉林に続く。夏道はまだ雪の下なので右の急斜面を第一鞍部へと急登する。雪面は硬く僅かな凹凸を拾いながら第二鞍部に登り着く。
 尾根上は一部地面が露出していて、雪と地面を交互に歩く。第二鞍部でも同様、一部地面が露出している。第二鞍部で左から登って来る夏道が合流して来るがまだ雪の下である。
 此処から次第に傾斜はきつくなり、朝日に溶け始めた雪に足を取られる様になり、慎重にキックステップを切りながら登る。やがて呼吸は乱れ、30歩ステップを切り30回息を整える。(良く考えると馬鹿げた行為で、家にいてビールでも飲んでいた方が!と脳裡をかすめる。)
 雪は柔らかく、キックステップが良く効くので、苦しいが直登を何回も繰り返し、やっとの思いで山頂に辿り着く。“ 年のせいか!“ 飯豊連峰は春霞に見えている。期待した雲海に浮かぶ“岩向山と飯豊連峰”は今回もお預けとなった。
 一服後、下山開始。今、登って来た急傾斜は怖いので、旧小学校へのダイレクトコースを選ぶ。理由は出だし、右側にブッシュが出ているので、これを掴んで降りれば容易と考えた。だが、しかし、考えは甘かった
 ブッシュを掴んだのは良いが、足元は積もった枯れ葉が濡れていて足を取られる事、何回も。四苦八苦とは此の事、足も腕も参った。右に見える、雪の有る沢筋へ何とか辿り着く。
 この雪は少し柔らかく、踵で踏み込むと少し沈み丁度良く下れる。でも、これも次第に飽きてきたと云うか、疲れが出てきたというか嫌になってきた。そして、面倒臭くなり尻セードを試みた。ストックをブレーキにして滑るが操作を間違えると、木の周りの溶けた穴にドボンと落ちる。スピードが予想以上に、とても早く、危険である。新雪が何10センチも積もっている時の尻セードとは大違い!訓練が必要である。
 緩やかな斜面に着いた時はヘトヘトと云うかヘロヘロになった。

元小学校前登山口 
 
 砂防ダム
 
 残雪タップリ
 
 大雪で太い杉も折れた
 
 二俣出合い
 
木洩れ日
 
 第一鞍部
 
 尾根上はだいぶ地面が露出
 
第二鞍部 
 
 山頂より春霞の飯豊を撮る
 
 山頂直下の斜面
 

おわり