登山者情報2,240号

【2021年09月04日/飯豊連峰合同保全作業:梶川尾根上部/井上邦彦調査】

 前日登山届出所に設置した荷揚げ品は全てなくなっており、宮沢さんが車の中で待機していた。天狗平ロッジに顔を出すとみんなが出発の準備をしていた。
 05:05湯沢ゲート発、間もなく先発班(井上・風間)と後発隊に分かれる。板橋さんに追いつき、その後は抜きつ抜かれつとなる。05:30楢ノ木曲リ、06:15-24湯沢峰、06:52滝見場。07:22-33五郎清水で余裕の風間さんは水汲み。07:56三本樺、08:18梶川峰。
 08:42施工地(資材デポ地)到着、じっとしていると寒いので作業を開始する。資材を取り出していると板橋さんが追い付いてきた。約1時間遅れでゴマちゃんと中島さんが到着、聞くと4時にゲートに到着して荷揚げ品を確保し、出発にはまだ早いからとひと眠りしたら寝坊してしまったとのこと。さらに約1時間後、後発隊の堀・宮沢・澤野・福井さんが到着。
 今回は始めての参加者も多く、仕組みを説明しながらの作業となって。小雨で寒さに震えながらの作業、しかも現地にはまだ砂が溜まっていないので、以前に作った小ダムから背負子で土砂を何度も搬送。作業の目的は「新規に小ダムを作り、次回の作業に使用する砂を溜める」ことなので、排水は設けませんでした。また石ダムと土嚢を組み合わせ、ヤシ繊維で間詰めした後に全面的に土砂をかけてみました。
 12:00作業終了、下山しながら作成した小ダムをチェックして補強を行う。12:39デポ地点まで戻り、残った資材を纏めてブルーシートに包んで保管、福井さんは門内小屋を目指すためここでお別れする。
 過去に実施してきた施工箇所を観察・確認を行いながら梶川峰へ。後は一気に降るだけ。16:27全員無事に登山口まで下山。感想を語り合うと「来年こそは下山後に泊まって会食したい!」と口を揃えた。
 コロナ禍の中で行われた今回の合同保全作業、宿泊なし、参加者は山形・新潟・福島三県の居住者のみ、基本は現地集合・現地解散とし、感染防止に努めました。

 梶川峰
 
 昔の作業で石を取り除いたため浸食が進んだ箇所
その後の手当てにより、ずいぶん回復してきた
 
 
 ゴマちゃん達が追い付いて、一緒に作業
土嚢袋に土砂とヤシ繊維を混ぜて詰める
 
 
 大変なのは下の小ダムからの土砂搬送
 
この背負子に土砂を入れて、板橋さんと中島さんが交替で何度も往復 
 
 できた土嚢を設置個所に運ぶ
 
 完成後、皆の笑顔
 
 降りながら手直しと補強作業
 
 今回は石がたくさんあったので
石ダムを組み、その後ろに土嚢を貼り付けてみた
 
 小ダムの目的は次回の作業に向けて砂を溜めること
 
 途中で強い雨が降り、流路が分かり易くなって助かった
 
 石ダムと組み合わせることによって、歩きやすくなったと思う
 
 
ヤシ繊維で十分に間詰めをしたうえで、土砂をかけてみた 
 
 
 たちまち水が溜まった
 
次回に通るのが楽しみだ 
 
道具を片付けて下山 
 
 
 土砂の覆いで土嚢が見えなくなった
 
残った土嚢は、次回用にデポしました 
 
 過去の作業箇所を説明しながら下山しました
 
無事に下山完了しました 
 

 

 終わり