登山者情報第2,282号

 

 【2022年9月1日~2日/石転ビ沢~梶川尾根/井上邦彦調査】

【概要・タイム】
・ 2023年度に予定されている北股岳避難小屋(梅花皮小屋)修繕調査山行。天候に恵まれず何度も延期していたので、今回は雨を覚悟で決行した。
・ 雨天時は増水して梶川・門内沢・石転ビ沢の渡渉ができなくなる。出発までの降水量や歩いている間の天気予報をにらめっこし、出発直前の天狗平でコースを決定した。
・ 山小屋調査山行のため、車を林道終点まで入れて、下山後に回収した。
・ 石転ビノ出合までは夏草の伸長が著しく、足元が見えにくく転落の恐れが高くなっていた。
・ 石転ビ沢の雪渓は崩壊の最中にあり、雨天のため視界が効かないので状態が見えない。耳を澄まし、これまでの経験と重ねて穴や亀裂を推測しルートを判断。岸壁と接して薄くなっている箇所を視認しながらワンポイントで移動箇所を決定した。
・ 北股沢出合は下部から雪渓の状態が見えない。北股沢を遡上して通過した。なおここは上部からも見えないので、下降時のルートファンディングは相当に困難な状態である。

9月1日
07:10林道終点から歩き出す~07:45-59うまい水~08:50梶川出合高巻きを終えて飛び石で渡渉~08:56-09:09休憩~09:43門内沢渡渉(飛び石)~09:49-10:02石転ビ沢渡渉を終える(飛び石)~11:13-26ホン石転ビ沢対岸の枝沢~12:35北股沢清水~13:12-21中ノ島に移った所で休憩~14:01梅花皮小屋着

9月2日
06:27梅花皮小屋発~06:54-57北股岳~07:44門内岳~07:48門内小屋(無人)~08:06胎内山~08:15-20扇ノ地紙~09:02-05梶川峰~09:19-40三本カンバ~09:56五郎清水~10:20-25滝見場~10:53-11:03湯沢峰~12:04梶川尾根登山口、解散~12:33-45ブナ清水~12:52車に到着
   今回のコース
 石転ビ沢のコース、門内沢と石転ビ沢を渡渉、雪渓に出てからは状態を確認しながら一部がれ場を登った
 
 婆マクレ
 梶川を飛び石で渡る
 梶川出合の崩壊地
 赤滝とへつり道
 へつり道を慎重に通過する
 石転ビノ出合
 門内沢を飛び石で渡る
 石転ビ沢左岸を進む
 ジャンプ一番!
石転ビ沢を渡る
 無事着地成功 (*^^*)
 クガイソウ
 獲物を飲み込み「ツチノコ」状態になったヤマカガシ
 雪渓下部は左岸寄りの崩壊が早いので右岸寄りに登り、途中から左岸寄りに登る
 瞬間的に視界が開ける
 今回の同行メンバーです
 左岸に移る
 当然だが道も踏み跡もない
 左岸に移れるポイントは1箇所しかなかった
 ホン石転ビ沢対岸の枝沢で休憩し、上部の状況を観察する
 いったん雪渓に上がり、再び左岸に移る
 こんな雪渓は近づきたくない
 また左岸に移る
 岩場を横切っていく 
 
   北股沢を遡行する 
 
   適当な所から雪渓をよじ登って横断する
   さらにガレ場を横断して北股沢出合の清水を目指す 
 
   北股沢出合の清水付近から見下ろす
ここから見ると、雪渓に開いている穴が見えない
   石転ビノ出合を見下ろす
   清水から黒滝を目指す
   黒滝を越え、微かな踏み跡を辿る 
 
   中ノ島へ向かう
   翌日の出発前、管理人の関さんと一緒に
   大日岳
   烏帽子山遠望
   飯豊山・烏帽子岳・御西岳を眺める
   亮平の池~天狗岳
   北股岳直下から地神山方面
   北股岳山頂
   門内小屋に向かう 
 
   二ツ峰
   北股岳を振り返る
   朳差岳
   門内岳から
   門内小屋のトイレを視察
   二ツ峰
   鞍部から左に伸びているのが門内清水への道
   門内小屋と門内岳
   ダイグラ尾根
   朝日連峰と月山
   梶川尾根上部の保全箇所を観察
   随分安定してきた
   土砂も十分溜まっている 
 
   御西小屋付近の工法採用を検討していきたい
   ケルン下は2023年度に作業を検討したい
   今年の豪雨で一気に進んだ浸食
   三本カンバ下のロープ場
   以前の施工地 
 
   滝見場から石転ビ沢
   石転ビ沢の拡大画像
   梅花皮滝
   滝見場にて
   湯沢峰にて、ここからlineなどが使用できるようになった
   ダイグラ尾根上部
   中ノ島
   掛かり木、これ以上に処理できないので留意すること 
 
   梶川尾根の激降り 
 
   岩場
   無事に下山しました

おわり