登山者情報第2,285号

 【2022年10月4日/倉手山ハチ処理/草刈広一調査】

 10月3日午後、登山者から「倉手山頂400〜500m手前、平らな所の切り株の中にスズメバチの巣があって登れなかった」との情報が入った。
 これだけの情報では場所を特定することは難しいが、翌朝空振りを覚悟で草刈広一・舟山真人が現場に向かった。
 山頂からの距離を基に標高760m鞍部の切り株ではないかと検討を付けて行ったのだが、いくら探しても見つからない。さらに登って標高850mでスズメバチを発見した。 9月28日に井上が処理した蜂の巣である。
 持参した防護服を着て巣に向かい穴の中を観察する。大きく開かれた穴に巣の破片があった。クマがスズメバチの巣を襲って食べた跡と思われた。
 井上は空に向かって大きく開いた穴に疑問を持ちながらも、防護服を持参せずかつ単独だったので、穴の中を覗き込むことが出来ず巣の破片を見落としたのだろう。
 井上が対応した時に巣は既になくなっており、散布したスミチオンが巣の中に運ばれることはなかったということになる。クマに巣が襲われた時に外に出ていたスズメバチが戻ってきていたと考えると、井上が一定時間観察をしても2〜3匹しか確認できなかったことが理解できる。
 今回は防護服を着用して残っていた5匹ほどのスズメバチをスプレーで駆除した。

場所は9月28日の現場と一致する

 

持参した防護服を着用する

残っていたのはオオスズメバチである

井上が散布したスミチオンの跡が確認できた

ハチスプレーで駆除した

おわり