登山者情報第2,324号

  【2023年6月16日~19日/空輸大作戦/井上邦彦他調査】

 梅雨期の空輸は例年のことながら胃が痛くなる。当初は20日以降の計画であったが、天気予報を考慮して、急遽19日に繰り上げが決まった。
 会員の多くは勤め人であり、休暇の変更は思うに任せない。今回は愛する会の正会員と賛助会員が一緒になってこの空輸ミッションに取り組んだ。
 16日長谷川が小白布より御西小屋に入り準備を始める。翌17日に草刈が梶川尾根の保全資材投下場所の最終確認しのまま御西小屋へ。清水以下6名が小白布から御西小屋に入る。田巻は石転ビ経由で御西小屋に向かう。
 18日登山者の出発を見送ってから、全員でし尿の汲み取り作業を開始する。し尿をポリタンクに汲み、ビニール袋に包んで空輸に備える。
 その後、草刈が小屋に残って空輸の準備。長谷川は梅花皮小屋に向かい、他のメンバーは下山した。また渡部は危険物として空輸ができないガスボンベを、石転ビ沢経由で歩荷した。
 19日早朝4時、三島と佐藤が梶川尾根を駆け登って投下場所に向かう。井上・仁科は樽口峠で匠航空さんと合流。その後、荷物を満載したトラック部隊が次々と到着する。
 天候は申し分ない。北アルプス白馬村をヘリが飛び立ち、樽口峠を目指す。とりあえず人員が不足している。今夏梅花皮小屋の修繕工事を受注した工務店の方を含め、3名がフライト。井上はそのまま御西小屋に入った。
 ヘリは燃料の消費具合によって積載可能重量が変化する。パイロットの指示に従い、計算しながら管理資材と保全資材を積み込んでいく。
 空輸の全てが終わって、小屋から降ろしたし尿を天狗平ロッジに運んだ。これからし尿は水と共に少しづつロッジの浄化槽で処理を行うことになる。

湯沢峰から駒形山を望む
何時もの駒形残雪の右に、小馬がいるように見える

石転ビ沢と梅花皮小屋

五郎清水
手前の水場は使えるが奥の水場はまだ使えない

三本カンバから石転ビ沢

こちらは清水隊
ちょうど本山小屋の空輸作業中だったのでお手伝いをしてきました

御西小屋の玄関ドアが閉まらない

この付近で引っかかる
誰かが蹴った登山靴の跡がくっきり

微妙な調整を行う

これで大丈夫

外壁も破損しています

とりあえず応急処置

つづく➡