登山者情報第2,334号

  【2023年7月21日/石転ビ沢/井上邦彦・橋本彩・清水洋樹調査】

 今回は変則的な山行となった。井上は21日に橋本と石転ビ沢から入り、清水他1名もNHK取材の歩荷のため石転ビ沢に入渓。梅花皮小屋番と御西小屋小屋番も集結して梅花皮小屋に宿泊。翌22日は井上以外梶川尾根下山し、井上は烏帽子岳方面を調査後に梅花皮小屋に戻り、23日に頼母木小屋を経由して丸森尾根を下山した。

湯沢ゲート前の登山届出所では渡部救助隊長が立哨指導をしていた

水量が少なかったので、梶川手前の高巻きは落石に備えてヘルメットを装着し、川沿いに通過した。

梶川の渡渉は石が滑りやすくなっており、ひと汗かいた

赤滝のヘツリ

足元に気を付けながら通過

石転ビノ出合
門内沢と石転ビ沢合流点から下流は渡れない

ハクサンコザクラの群落と石転ビ沢

門内沢に入ると
何時もの渡渉点は右岸側がオーバーハングになっていて渡れない

そこで若干上流の安定している雪渓を横断した
この雪渓はまもなく崩壊していく

さらに石転ビ沢を渡渉して
石転ビ沢右岸に渡った

石転ビノ出合通過の軌跡

背丈を越す草の中、微かな踏み跡を探して進む

雪渓に出たが、右岸から入る小沢と左岸側の穴が大きくなりつつある
まもなく右岸から巻くことになりそうだ

寒さを感じる冷気の中、雪渓を登る

ホン石転ビ沢対岸で休憩

北股沢出合を目指す

北股沢出合の清水から上部を仰ぐ

黒滝
ここの雪渓は25日に崩壊してる

雪渓の移動に伴い踏み跡は崩れて判然としない

両手を使ってへつって行く

黒滝から上はアイゼンを外し微かな踏み跡を辿って登る
雪渓は通行できない

北股沢出合から梅花皮小屋までの軌跡

中ノ島の西側の小尾根を登っていく

中ノ島側から小尾根を振り返る
大きな石のすぐ上で中ノ島に移るのだが、真っすぐに草の生えていない所があるので迷い込む可能性が高い
直上して死亡した事故も記憶に新しい

中ノ島に上がると一安心だ

中ノ島最上部の雪渓はなくなったが、落石がここを直撃する可能性は残っている
さっさと通過したい

小屋が見えた
最後のひと頑張り

登り終えてからふと雪渓に目をやると
先ほどまでなかった巨大な落石の跡がくっきりとついていた!

おわり