登山者情報234号

【飯豊連峰:大石口/1996年07月12日関川村横山征平ヨリ】

東俣コースは長者平から前杁差岳付近の下りに雪があるがその他はない西俣コースは杁差小屋から新六ノ池に下るところに雪があるがその他はないともに軽アイゼン程度は欲しい
【飯豊連峰:大日杉〜切合小屋〜草履塚/1996年07月12〜13日高橋金雄調査】
大日杉小屋から地蔵岳まではまったく雪はみられない途中の長之助清水は登山道から左へ約20mトラバースすると冷たくうまい水が岩間から出ている
地蔵岳から御坪まではヒメサユリが最盛期で素晴らしい他にアカモノイワカガミマイヅルソウユキザサツマトリソウゴゼンタチバナキンポウゲミツバオーレンミヤマカラマツミヤマキンバイタムシバムシカリムラサキヤシオウラジロヨウラクミヤマクルマバナハクサンチドリシラネアオイオオバキスミレなどが見られた登山道にはほとんど雪は残っていないが地蔵清水目洗い清水は雪渓の下で水は得られない
御沢分岐からは種蒔山コースを取ったが種蒔山直下から御沢源流をトラバースするところはほとんど雪渓の斜面となっている滑落の心配はアマリナイガったりすると特に下りのときなど迷う恐れもある切合小屋の水源は雪渓から出ていた(ホースでの引水はまだやっていない)
御沢コースは上から見ただけだが小屋直下まで雪渓が続いていた最後は急斜面なのでアイゼンピッケルがあれば心強いここもやはりガスれば迷いやすいだろう特に下山の際は分岐を見過ごして下り過ぎないこと小屋付近にはミヤマオダマキが数株見られた
草履塚の登りはほとんど雪渓上を登る斜度は緩いのでアイゼンは不要だが視界のないときの下りはそのまま御沢へ下りやすいのでそんなときは雪渓の右端(西側)から離れないようにする草履塚の頂上付近はヒナウスユキソウミヤマダイコンソウミヤマキンバイヨツバシオガマミヤマハンショウヅルなどが見られた今回はここまでだったがこの先見た限りでは飯豊本山までのコース上には雪は残っていなかった(本山の水場はまだ雪の下と思われるが)
今の季節のこのコースの見所は花は地蔵岳から御坪までのヒメサユリ草履塚のヒナウスユキソウなど展望は地蔵岳や目洗い清水種蒔山直下からの飯豊本山切合や草履塚からの残雪の大日岳や飯豊本山が特にいい急登は大日杉から地蔵岳までの区間だけで危険性も少なくあとは花と展望に恵まれた飯豊入門に最適のひとつといえる

【飯豊連峰:湯の平〜北股岳/1996年07月13日黒磯市渡部逸郎調査】

加冶川ダム駐車場のスペースが広がる100台位可能{ダム〜湯の平温泉}途中の沢2〜3ケ所雪渓が残るもよく整備されて歩きやすい{湯の平温泉〜鳥居峰}鉄梯子鎖場はしっかりしているが浮き石が多く要注意{鳥居峰〜滝見場}残雪が多く水には苦労しないがルートを間違いやすい箇所あり{滝見場〜雨量観測所}シラネアオイヒメサユリニッコウキスゲ等花の盛りです観測所手前に5m程の雪の壁が残っています{観測所〜二分岐}ここも雪が残っている所がありルート間違いに注意二岐の下の水場の水量豊富ですミヤマクルマバナヒナウスユキソウアカモノなど盛りです{二岐〜北股岳}この間は雪はありません
此のルートは全体に道標等ほとんど老朽化してあてにできない状況です笹が生い茂り薮こぎの必要なところもあります