【12月30日】
冬の飯豊とは思えないいい天気。青空も顔を出すが、先週の荷上げより雪が少ない。前日に入山した新潟山岳会のトレースを頂きながら、順調に高度を上げる。しかし、暑い。大曲に着く頃には真冬にはあり得ないTシャツで登る。
十文字池を過ぎた所で、先週のデポ品を回収。日本酒3升は重すぎたので2升にして、1升は下山時回収することにした(これが悲劇の始まり?)
西俣峰のすぐ先に新潟山岳会のテントが張ってあった。オオドミ手前で新潟山岳会のメンバーと出会う。彼らは本日頼母木山までのピストン。
真っ白の杁差岳が右手に見える。三匹穴の先行者のトレースはいつもと違うが、トレースを歩いた方が楽なので、少し藪こぎをする。
視界が良いので頼母木には行かずに、小屋にショートカットのルートを選択。地形を確認しながら小屋を目指す。
メンバーの1人が先行して小屋に到着。2階の冬期出入口は大量の海老の尻尾で開けることができず、1階の出入口を掘り出し、小屋の中へ。
二王子岳方面に沈む夕日を見ながら、本日の慰労会。
【12月31日】
昨日までの天気とは一転、ホワイトアウト。朝食後、早々に停滞を決め込み再び寝袋へ(笑)
昼ご飯を食べて、グタグタしながら15時過ぎに飲み始める。こうなると、酒不足の不安が。昨日のデポ品が悔やまれるが、今更仕方がないので、計画的に酒を飲む。
結局のんびりした大晦日。
【1月1日】
夜中の荒れ予報は外れ、飯豊にしては風は穏やか。しかし、小屋の出入口は腰までの積雪。下山ラッセルの覚悟をしながら、朝食を食べて8時に小屋を出る。
頼母木山々頂で小国のしばた屋さんで購入した「たもぎっちょ」と勝手にコラボする予定だったが、稜線の風が強く頼母木山に行かない可能性があるので、頼母木山避難小屋とのコラボに変更し、写真を撮る。
稜線は20m弱の風と視界10m位の冬の飯豊らしい感じだったが、稜線から分岐すると風は落ち着いてきた。しかし視界がないので、だいぶルートを外れながら下山する。
三匹穴まで来れば、勝手知ったルート。重い雪質、途中はモナカ(クラスト状態)、ミゾレや雪が降ったり晴れたりの目まぐるしく変わる天気の中、無事に下山し、そのまま新年会。
ラッセルも無く消化不良の遠足でしたが、メンバーのお陰で楽しむことができました。
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