登山者情報第2,348号

【2024年1月30日~31日/山形県冬山遭難救助訓練/齋藤拓】

 蔵王ライザワールドにおいて訓練が実施されました。山形県の遭難救助に関わる各種団体が一堂に集まり、今年も60名を超える参加者が救助技術を勉強しました。
 ここ数年毎年参加させてもらっていますが、山形県全体の救助技術が上がっている気がします。

今年から2日間の日程が復活です

講師陣

今年はココヘリの紹介をオーセディックジャパンの八木澤専務が行ってくれました

IDEHAの石沢ガイドによるドローンとココヘリを用いた捜索要領の実演

広大な山域で、捜索範囲が絞れるココヘリに隊員は興味津々です

細谷化工㈱さんに「ポッケム」を紹介してしただきました

ポッケムの実演
冬山で遭難した時など特に有効かと思います

午後からの訓練の前に、ロープワークの確認

午後からの訓練が始まります

ビーコンサーチの説明

ビーコンサーチの実演

クロスサーチは雪面に近づけて行います

プロービングの説明

次は掘り出し、ショベリングです
V字コンベアベルトで掘り出します
石沢さんがスゲー楽しそうに掘っていました
掘るの楽しいですよね

こちらは土間シェルターの紹介

掘り出したらラッピング

ラッピングしたらスケッドストレッチャーに乗せて移動します

最後は引き上げシステムの構築です

蔵王が夕日で美しく染まっていきます
蔵王は15時を過ぎると急激に寒くなる気がする

救助訓練1日目、お疲れさまでした

 2日目の訓練は基礎訓練を経て、実際に捜索及び救助を行います。今回の経験を各地区の救助隊で共有してもらえればと思います。
 「要救助者を助けたい」という気持ちを大切に、これからも一歩ずつ成長して行きたいですね。参加したみなさん、お疲れさまでした。

うちの班は経験者が多いのです

まずはラッセル訓練!
疲れないうちに交替して進む方がスピードアップにつながります

ピッケルストップの練習

私は「滑落しない歩き方」がとても大切と思います。その基本中の基本であるキックステップを用いた雪上歩行の訓練

スキー場は圧雪されている分、斜度が上がるとキックステップの重要さが分かります

ラインプロービングとスパイラルプロービングの講習

通報(訓練)のあった消失点にジオグラフィカを用いて進みます

雪崩ビーコンの電波を拾って一人目を掘り出しました

 雪崩ビーコンを持っていない人がいたかも・・?
残留物のあった場所を中心にラインプロービングを行います
そして発見!脈と意識を確認!搬送するよー!

搬送準備を整えて

引き上げシステムを構築していたチームに連絡
救急車に引き渡す場所まで移動します

引き上げます!

イケオジふたりの雄姿!
惚れちゃうね☆

搬送はスムーズに行います
遅れていたら走る走る

CCBで確保しつつ下ります
「ロマンチック止めて、ロマンチック、胸が、胸が」じゃない方のCCB

おわり