雪が少ない影響で、かなり危険な状況です。上級者、ルート選択ができる方以外は入渓を控えてください。先行者のトレースは全くあてになりません。
車道は除雪終了していましたが、まだ雪崩落石と道路維持作業が終わってないので、梅花皮荘から先の道路は通行止でした。
温身平の十文字まで除雪完了。そこから雪の上を歩きます。第4堰堤を過ぎて登山道になりますが、雪と夏道を交互に歩く。
うまい水手前の崩壊地は、毎年の事ですが、ステップが流され足場の悪いトラバース。
その先の沢にもほとんど雪がありませんでした。うまい水はじゃんじゃん出てました。通称ババまくれも微妙に雪が着いていて、ステップもなく滑落の危険大。
地竹原に出ると沢が開いていて、ルート取りに苦労します。例年なら右岸からの雪崩(デブリ)で沢が塞がるのですが、それも少なくスノーブリッジに亀裂が入ってる。雪渓の厚いところ、沢の本流でないところを探しながら登る。
梶川出合いまで来ると、雪渓も安定してるように見えるが、この時期にしては窪みがある(雪渓が薄くなっている)。赤滝のへつりにはほとんど雪が無く、赤滝の雪渓も沈み掛けている。5月末には夏道か?
石転びの出合いは大岩の頭が出ていて、雪崩跡も多くある。上部は数日前に降った新雪で、真っ白の雪面がある。雪が柔らかく、場所によっては膝下まで潜るなか、坪足で標高を稼ぐ。
いつもより1.5倍位の時間を要して、小屋に到着。まずは乾杯して喉を潤す。管理棟には多少の吹込があったが、本棟は吹込も無く先に到着した登山者が出入口を掘り出してくれていた。
翌日は少しガスのかかった日の出を見て朝食を食べてから、雪が柔らかくなったところで北股岳を目指す。
今年の山、2024mの北股岳(正確には2024.8m)を越えて門内小屋へ。外観、二階ともに目立った損傷はない。雪が溶けて坪足では厳しくなってきたので、ここからワカンを装着。
梶川峰までのなだらかな稜線を堪能し、主稜線を見ていよいよ下り。夏道が全く出てないなかでのルート取り。あっという間に湯沢峰の登り返し。一面雪の登り返しをみて、同行者は唖然というか驚愕。力を振り絞り登り一息入れる。
あとは、ワカンを外して夏道を下る。
車道を歩いていると、通過して1~2分後ろで大規模な雪崩が車道を埋めた。ほんの少しのタイミング。
無事に梅花皮荘まで帰ってくると、知人が写真を撮っていた。「あっちに綺麗な水芭蕉が咲いてたよ」と教えると、吊り橋を渡って撮影に行っていました。
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