登山者情報第2,376号

【2024年7月5日~6日/那須平成の森/草刈広一他】

 那須平成の森と那須高原ビジターセンター共催で、由緒ある平成の森での登山道整備講習会に講師として行ってきました。

 いよいよ初日午前中の机上講習が始まる。テキスト「飯豊連峰の登山道保全マニュアル」の井上会長が書いたものをかいつまんで長谷川君が説明。
 

 そもそも近自然工法とは?須藤君が分かりやすく解説。 

 私はおもに高山帯の保全について、飯豊と那須の違いを踏まえ解説させて頂く。

 熱を帯びてくる長谷川君

 午後は平成の森フィールドセンターのウッドデッキで道具を点検し、いざ出発。

 四阿に到着。ここの手前の歩行路がかなり掘れている。

 途中、在来工法の階段があり、必ず両側を通りだすため登山道の拡幅が起こることを説明。

 いよいよ作業がはじまる。

 枯れ木を運び、くの字、逆くの字に組んでいく。

 今回は井上会長や主力メンバーが都合悪く不安だったが、穴を埋めるように長谷川が奮闘。

  私もたまに作業に加わる。

枯れ木の下端と歩行路の中央底部との長さが洗掘されたことになる

 

 最初に設置するのは基礎木で、なるべく太いものを選ぶため、ステップを作ったりする。

 このやり方とは別に、筋状に細く掘れ、脇を歩き始めた箇所があったので、ササで修復することにした 丈の長いアズマネザサを束ねて敷き詰め、上から落ち葉でマルチング。これは好評でした。

 マルチングの落ち葉を集めているところ?

 その結果、洗掘箇所は平らになりまた歩けるように

 ササが少しフカフカするので、ササの根元を横にアーチ状に土にさして抑えにする。

 くの字、逆くの字工法の方は、骨組みができたら、それぞれの枠内に短い枯れ木をしきつめ、落ち葉でマルチングして完成。

 ササの方にもさらに土盛り。

 落ち葉集め係と施工係は交代してもらい、一通り体験してもらう。

 今回は愛する会の星野さんもボランティア参加で大活躍。那須高原ビジターセンターの中村さんはじめ多くのみなさまに感謝です。
 二日目はパークスのみなさんも(オオハンゴンソウ除去と登山道保全に分かれて)参加。新たなつながりができました。

 初日から参加してくれた講習会参加者のみなさん。

 ミッションを終了してつつじ吊り橋で遊ぶ。

 次のミッションが俺を呼んでいるぜ(なーんちゃって??)

おわり